
競馬の馬券を買われる方の中には、一攫千金を狙っている方も一定数いると思います。
一攫千金を狙うためには、低いオッズではなく高いオッズの馬券を的中させることが大事です。
ただし、「オッズが高い=そもそも当たりにくい」ということなので、なかなか期待どおりの結果を出せていない方も多いでしょう。
一攫千金を現実のものにするためには、魅力的な「穴馬」を見つけることがとても大事です。
本記事では、「穴馬」とはどのような馬かを解説します。
併せて、穴馬の見つけ方や穴馬のいるレースでの馬券の買い方なども紹介するので、競馬で一攫千金を狙っている方はぜひ参考にしてください。
競馬における「穴馬」とは?
競馬における「穴馬」とは、端的にいえば「人気のない馬」のことです。
競馬では、人気馬が馬券圏内に入れずに波乱の決着になることが多々ありますが、そういったときに「穴が開いた」「穴が出た」といった表現をすることがあります。
そのような穴の出たレースを生み出す要因になるのは比較的人気のない馬なので、「穴を出した馬」ということで「穴馬」と呼ばれるようになりました。
穴馬の定義
穴馬は、多くの競馬ファンがなんとなくの共通認識として把握しているものです。
そのため、穴馬に関して厳密な定義があるわけではありません。
それぞれの主観ベースで語られることが多いため、自分が穴馬だと思っている馬を友人は穴馬だと思っていないようなケースも多々あります。
穴馬になるためには、「上位人気の一角を崩して馬券圏内に食い込む」必要があります。
「どの馬が人気以上の激走を果たすか」は、用いている予想ファクターによって大きく考え方が異なるのが普通です。
そのため、「穴馬」が他の人と一致しなくても心配する必要はありません。
何番人気から穴馬?
何番人気からを「穴馬」ととらえるかに関しても、厳密な決まりがあるわけではありません。
筆者の肌感覚としては、単勝10倍以上の馬であれば「穴馬」と呼んで差し支えない気がしますが、他の馬との人気の兼ね合いにもよります。
たとえば、以下のような2つのケースを考えてみましょう。
レースAの単勝オッズ | レースBの単勝オッズ | |
1番人気 | 2.2倍 | 1.2倍 |
2番人気 | 4.8倍 | 12.5倍 |
3番人気 | 5.5倍 | 15.8倍 |
4番人気 | 7.9倍 | 22.3倍 |
5番人気 | 12.5倍 | 31.5倍 |
レースAでの単勝人気12.5倍の馬は、上位人気から少し離れた5番人気の馬で、穴馬と呼ばれるのは自然な気がします。
一方、レースBでの単勝人気12.5倍の馬は、圧倒的な1番人気に票が集中しているためこのオッズになっていますが、人気で見れば2番人気なので、穴馬と呼ぶのは抵抗がある方もいるかもしれません。
このように、どのくらいの人気やオッズで穴馬と呼ぶかは、それぞれのレース次第になるところがあるので、何ともいえないのが正直なところです。

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穴馬の見つけ方

穴馬を見つけるときに注意しなければならないのは、「人気がないものの今回のレースでは馬券圏内に来る可能性が十分見込める馬」を探すことです。
人気がない馬を適当に買っているだけでは、穴馬を見つけるのは難しいでしょう。
人によって予想のファクターは異なるので一概にはいえませんが、穴馬を見つける際の主なポイントを以下で紹介します。
近走の結果に着目する
前走や前々走で2着や3着といった好成績を挙げている馬は、上位人気に推されていることが多いです。
一方、近走で成績が振るわない馬は中位~下位の人気に収まることになります。
穴馬を見つけるためには、中位~下位の馬の中から見どころのある馬を探さなければなりません。
そのため、ここ最近イマイチなレースが続いている馬の中から、敗戦に理由を付けられる馬を探すとよいでしょう。
たとえば「スタートに失敗して出遅れてしまった馬」の場合、今回のレースできちんとスタートを出れば巻き返せる可能性があります。
また、「レース中に故障を発生していた馬」の場合、故障部分を治療して今回のレースに臨んでいればしっかりと力を発揮してくれるかもしれません。
成績が振るわなかった理由が一時的なものであり、今回のレースでは巻き返しが望めるような馬を見つけられれば、穴馬として期待できます。

コースの変化に着目する
すべての競馬場の構造は、おおまかに「楕円形」と一括りにすることが可能です。
ただし、それぞれの競馬場の構造は厳密には異なるので、たとえば府中競馬場が得意な馬もいれば、函館競馬場が得意な馬もいます。
あまり得意としていない競馬場でのレースが連続している馬は、おそらく着順も芳しくないでしょう。
そのため、レースでも人気になっていないと思いますが、今回のレースが得意な競馬場でおこなわれる場合、近走の成績が嘘のような快走を見せてくれるかもしれません。
コースと馬の相性の良さ・悪さを見抜くことはなかなか難しいですし、相性がハッキリしている馬ばかりでもありません。
とはいえ、特定のコースでは毎回崩れずに走れる馬が一定数いるのも事実です。
馬柱を見て、「苦手なコース→得意なコース替わりの馬」を見つけられたらぜひ穴馬として狙ってみましょう。

脚質に着目する
馬の脚質は大きく、「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」の4つに分類できます。
「逃げ」はレース展開を左右する存在であり、最後の直線が短いコースなら序盤に築いたリードを守りながら1着でゴールしやすい脚質です。
一方、「差し」や「追い込み」は序盤は馬群の後方で脚を溜め、最後の直線で末脚を爆発させるタイプなので、一般的に直線が長いコースのほうが好走率が高いです。
このように、脚質によって得意とするコースや苦手とするコースは異なります。
今回のレースが直線が短いコースでおこなわれる場合、出走馬の中に「逃げ」の脚質でありながら直線が長いコースばかり走らされて負けを重ねている馬がいないかどうか、確認してみましょう。
もしいた場合、コース替わりによって人気以上の激走を果たしてくれるかもしれません。

血統に着目する
競馬は「ブラッドスポーツ」と呼ばれることもあるくらい、「血統」が大きな影響を与えます。
種牡馬としてどのような馬が付けられているかによって、競争馬の能力や適性をある程度把握することも可能です。
たとえば、短距離~マイル路線で活躍したロードカナロアを父や母父にもつ馬の場合、ロードカナロア同様に短めの距離に適性があると推測されます。
仮に、父ロードカナロアの馬がこれまでずっと中距離~以上のレースを走ってきて成績が振るわなかったとしましょう。
近走の成績はオッズに大きく影響するので、おそらくこの馬は次もあまり人気には推されないはずです。
しかし、次に短距離~マイルのレースに出走すれば、父の血を存分に活かしてこれまでの敗戦が嘘のような快走を見せてくれるかもしれません。
血統から穴馬を見つけるのは少し難しいですが、慣れてくるとおいしい穴馬を見つけやすくなりますし、競馬の新たな楽しみ方をひとつ発見できた気分にもなります。

調教に着目する
競走馬はレースに出走するために日々調教を重ねていますが、調教の様子やタイムから調子の良し悪しを把握できる場合があります。
近走の成績が芳しくない馬でも、調教でこれまでにない良いタイムを出せていれば、「次は万全の状態でレースに出てくるのでは」と判断できるでしょう。
そこで、近走成績に目をつぶって馬券を購入することで、おいしい配当にありつけるかもしれません。
ただし、調教のタイムや調教映像を確認するためには、何かしらの有料サービスに登録しなければなりません。
また、調教から調子の良し悪しを左右するのは、かなりの経験を必要とします。
競馬初心者の方が調教に着目するのはなかなか難しいですが、将来的に調教から判断できる日がくるかもしれないので、頭の片隅で覚えておくとよいかもしれません。
穴馬予想ブログやアプリを参考にする
ここまで紹介してきた穴馬を見つける際の助けになる要素は、あくまでも一部でしかありません。
その他にも、ジョッキーに着目する方法、厩舎とコースの相性に着目する方法など、数多くの方法があります。
しかし、一般人である我々がそういった要素をすべて確認するのは、現実的に不可能です。
そんなときに参考になるのが、穴馬予想ブログやアプリの予想情報です。
穴馬予想ブログやアプリの予想情報では、さまざまなファクターをもとにして導き出した期待値の高い穴馬を知ることができます。
ブログの投稿主やアプリに予想情報を提供している人の考え方がベースになっていますが、そういった人たちは長年競馬に携わっている方が多いので、一定の信用はあるでしょう。
自分なりに参考になることが多いと思ったブログやアプリを見つけることができれば、穴馬を見つける手間をグッと減らせます。

穴馬を見つけたときのおすすめの馬券の買い方
穴馬は見つけるだけではダメで、穴馬を絡めた馬券を的中させて初めて意味があります。
穴馬を見つけたときのおすすめの馬券の買い方を、以下で紹介しましょう。
単勝・複勝
穴馬を見つけたときにもっとも悔しいのは、「穴馬を見抜けていたのに馬券的には的中しないこと」です。
穴馬と人気馬を組み合わせた馬券を買った場合、相手の人気馬が飛んでしまえば馬券はハズレです。
そういった悔しい思いを避けるためには、穴馬の単勝や複勝を購入するとよいでしょう。
複勝なら自分が見つけた穴馬が3着以内に入れば絶対に当たりますし、単勝を買っていて1着まで突き抜けてくれれば馬券的な見返りも大きいです。
「穴馬には自信があるものの、相手の馬には自信がない」ような場合は、穴馬の単勝・複勝で攻めるのがおすすめです。
ワイド流し
穴馬を絡めた買い方としては、ワイドの流しも選択肢のひとつとして挙げられます。
穴馬は「人気以上に頑張ったとしても3着まで」というケースも多々見られますが、ワイドであればそれでも馬券的中が見込めます。
ワイドのオッズは「〇〇.〇倍~××.×倍」のように上下に幅がありますが、3着以内に入った3頭の馬の人気によって最終的な払い戻しオッズが決まる仕組みです。
穴馬を軸で買って的中した場合、少なくとも3頭のうち1頭はあまり人気のない馬が含まれることになるので、ワイドオッズの上振れが見込めます。
また、ワイドは馬券的中パターンが2とおり存在することも見逃せません。
ワイドは3着まで適用される分、馬連と比べると同じ馬の組み合わせでもオッズが下がりますが、2とおりの的中パターンをどちらも的中させれば、オッズの低さを十分補うことができます。
ヒモの相手をある程度絞れている場合は購入点数も抑えられるので、ワイドの流しがおすすめです。

3連複流し
ワイド流しを少し発展させる形として、3連複流しもおすすめです。
3連複は1着~3着までに来る馬をすべて当てる必要があるので、ワイドよりも配当は大幅にアップします。
ただし、ワイドの場合は「1着:ヒモ、2着:買っていない馬、3着:軸の穴馬」の形でも馬券は的中しますが、このパターンだと3連複は的中しません。
そのため、3連複流しを買う場合は、軸の穴馬とヒモの馬で1~3着を独占しなければなりません。
馬の取捨選択が正しくできていなければ的中が難しいですが、その分高配当が狙えるという見返りがあります。
ヒモの取捨選択が難しい場合は単勝・複勝やワイド流し、ヒモをしっかり取捨選択できる場合は3連複流しのように、レースごとに券種を変えて臨むのもおすすめです。

穴馬を考慮したレースの読み方を習得しよう

穴馬は、上位人気馬と比べると人気の面では劣る馬で、穴馬が馬券圏内に入ることで高配当が生まれます。
穴馬が馬券圏内に入りやすいのは、上位人気馬に付け入るスキがあるようなレースなので、上位人気馬に不安要素があるレースでは積極的に穴馬を探してみましょう。
穴馬を見つける際に重視するポイントは人それぞれですが、レース展開や血統・コースに着目することが多いです。
うまく穴馬を見つけられない場合は、人の予想を参考にするのもひとつの方法です。
穴馬を見つけたにも関わらず馬券を的中させられないのはとても悔しいので、馬券の買い方は工夫する必要があります。
穴馬が走れば確実に馬券的中させるためには、単勝や複勝で攻めるのがおすすめですし、より高配当を狙いたい場合は3連複流しで馬券を購入してみましょう。

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