
競馬の馬券の買い方にはさまざまな方法がありますが、何でもかんでも手広く買っていると点数が増えてしまいます。
点数を効率的に抑えつつ馬券を購入するためには、「軸馬」を決めたうえで馬券を購入するのがおすすめです。
本記事では、軸馬とはどのような馬かを解説します。
併せて、軸馬の決め方や軸馬を決めることによるメリットなども解説するので、これから競馬にチャレンジしてみようと考えている方はぜひ参考にしてください。
競馬における「軸馬」とは?意味や読み方・基準を解説

軸馬とは漢字のとおり、馬券を購入するうえで「軸」になる馬のことを指します。
「この馬を中心にして馬券を買うぞ」と決めた馬だと考えると、わかりやすいと思います。
たとえば、軸馬を5番として、その相手に1番、8番、11番の馬を選んで馬券を購入するとしましょう。
このとき、馬券の組み合わせとしては「1-5」「5-8」「5-11」のパターンを購入することになります。
必ず馬券に含まれる馬を軸馬というのに対して、軸馬の相手になる馬(上の例なら1番、8番、11番の馬)を「ヒモ」や「ヒモ馬」といいます。
なお、軸馬の基準は購入する馬券の種類によって変わるのが一般的です。
以前は馬券対象となっていたのが「1,2着のみ」だったため、軸馬は「2着以内に来る(と自分が考える)馬」が基準でした。
しかし、最近ではワイドや3連複・3連単といった「3着まで含める馬券」も増えてきたため、「3着以内に来る(と自分が考える)馬」が軸馬の基準になる場合もあります。
このあたりは、自分が主にどのような馬券を購入するかによっても考え方が変わってくるでしょう。
なお、「軸馬」の読み方は「じくば」ではなく「じくうま」です。

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軸馬の決め方・絞り方
軸馬を決めて馬券を購入する場合、どの馬を軸馬にするかが収支を大きく左右することになります。
軸馬の決め方や絞り方を、以下で紹介します。
戦績を見て決める
もっともわかりやすいのは、戦績を見て決める方法です。
たとえば、近5走が「2着、4着、3着、1着、6着」の馬と「4着、7着、8着、2着、11着」の馬がいるとします。
前者は成績が安定しているため今回も一定の期待ができそうな一方で、後者はよい着順と悪い着順の差が激しく、今回どのような走りを見せるかを想像するのはなかなか困難です。
そのため、軸馬として選ぶのであれば前者のほうが適しているでしょう。
また、少し応用編としては「今回出走する競馬場での戦績を見て決める」という方法もあります。
府中競馬場では成績が振るわない一方で、中山競馬場での成績は安定している馬がいるとします。
そのような馬がここ最近ずっと府中競馬場でレースをしていて成績が散々でも、得意の中山競馬場に出走してきたことを踏まえて、軸馬として選ぶのはありでしょう。
競馬に少し慣れてきたら、それぞれの馬の得意条件・不得意条件に着目して馬券を購入するのもおすすめです。
タイムを見て決める
競馬はレースなので、速いタイムで走れるほうがよい着順でゴールできる可能性が高いです。
それぞれの馬には「持ちタイム」があるので、持ちタイムを踏まえて軸馬を決めるのもひとつの方法といえます。
たとえば、「芝1,200m」のレースでの持ちタイムが、馬Aは「1分10秒2」、馬Bは「1分9秒1」だとしましょう。
このとき、2頭の馬がどちらも実力をフルに発揮できれば、馬Bのほうが着順がよくなる可能性が高いです。
そのため、タイムを前提として軸馬を決めるのであれば、馬Bを軸馬として選ぶのが妥当といえます。
あとは「実力をフルに発揮できそうな状態にあるか」「本当に持ちタイムが速いほうが有利な条件か」などを踏まえて考えられると、馬券中級者への階段を一歩踏み出せるでしょう。
ジョッキーを見て決める
競馬ではもちろん馬が走りますが、それぞれの馬にはジョッキーが乗っており、馬のコントロールをしています。
「馬7、騎手3」という競馬の格言があることからわかるように、競馬の成績には馬の実力だけでなく騎手の実力も反映されます。
トップジョッキーと今年デビューしたばかりのジョッキーを比べた場合、馬を御す技術においてどちらが優れているかは、考えるまでもありません。
能力が優れた馬がいたとしても、ジョッキーがその能力をしっかり発揮させてあげられなければ、圧倒的人気を得ながら着外に沈んでしまうことも多々あります。
どのような条件でもしっかりと馬の能力を発揮できる(と自分が考えている)ジョッキーがいれば、そのジョッキーを背にした馬は軸馬としてぴったりでしょう。

軸馬予想の無料情報などを参考にする
最近では、競馬の予想にさまざまなファクターが用いられるようになってきました。
しかし、一介の競馬ファンがそれらのファクターをすべて踏まえたうえで予想をするのはとても困難といえます。
そこで便利なのが、ブログなどで発信されている軸馬予想の無料情報です。
予想ブログを運営している人や団体は、競馬の予想にかなりの時間を費やしているケースが多いです。
我々が考慮できないようなファクターまで考慮したうえで予想を提供しているため、そういったものを参考にするのもよいでしょう。
なお、参考にするのは自由ですが、馬券を購入するかどうかを決めるのはあくまでも自分の意思です。
情報をもとにして購入した馬券が外れたとしても、ブログの運営者や運営団体を批判するのはお門違いであることは念頭に置いておかなければなりません。

軸馬を決めるメリット

馬券を購入するにあたっては、必ずしも軸馬を決める必要はありませんが、軸馬を決めることにはいくつかメリットがあります。
軸馬を決めるメリットを、以下で紹介します。
馬券の購入点数を抑えられる
軸馬を決める大きなメリットのひとつは、馬券の購入点数を抑えられることです。
たとえば、馬連で買いたい馬の候補として2番、7番、10番、15番の馬がいたとします。
これら4頭の馬連の組み合わせをすべて購入すると、「2-7」「2-10」「2-15」「7-10」「7-15」「10-15」の6点を購入することになります。
一方、7番の馬を軸馬として、2番、10番、15番の馬をヒモとして購入する場合はどうなるでしょう。
このケースでは、「2-7」「7-10」「7-15」の3点まで購入点数を抑えられます。
購入点数を抑えられれば支出を抑えられますし、同じ支出にするのであれば1点に対してより多くの金額を投入できるのでリターンが大きくなります。
いずれにしても、馬券の購入点数を抑えられるのは大きなメリットといえるでしょう。

自信をもって馬券を買える
軸馬を決めて馬券を購入するのは、「この馬が絶対に上位に来る」という気持ちで馬券を購入するのと同じです。
「どの馬が来るのかわからないなぁ、あれも来そうだしこれも来そう」という気持ちだと、馬券の決断力が鈍ってしまいます。
軸馬を決めることで、自信をもって馬券を購入できます。
自信があるからといって馬券が必ず的中するわけではありませんが、前向きな気持ちで勝負に挑めるのはメンタルの面でプラスに働くはずです。
展開予想に役立つ場合がある
軸馬を決めるにあたって、レース展開を考える方も多いと思います。
「先行馬が少なくおそらく前残りになるから前に行ける馬を軸馬にしよう」という考えで軸馬を決めたとしましょう。
馬券を購入するためには軸馬を決めるだけではなく、ヒモも何頭か決めなければなりません。
このとき、事前に「おそらく前残りになる」という考えになっているのであれば、ヒモも「前残りになったときに残れそうな馬」から選ぶことになるはずです。
レース展開は競馬の結果に大きな影響を与える要素のひとつですが、軸馬を決めることで展開予想に役立つ場合があります。
軸馬を取り入れた予想の立て方【AIはアテになる?】
軸馬を取り入れた予想の立て方は、予想の際にどのようなファクターを重視するかによって異なるでしょう。
各馬の近走成績を重視する方であれば、最近の成績が安定している馬を中心に予想するはずです。
ジョッキーを中心に考える方であれば、リーディング上位のジョッキーや最近腕を上げてきている若手ジョッキーが乗っている馬を中心に考えるかもしれません。
どのように予想をするかは競馬の楽しみのひとつであり、その部分を型にはめて考える必要はないでしょう。
ただ、的中率を向上させたいのであれば、競馬新聞や競馬の予想情報を発信しているブログなどを参考にするのはおすすめです。
また、最近ではAIを用いた予想も一大勢力になりつつあります。
どのようなデータをもとに予想しているかはそれぞれのAIによって異なりますが、一定の的中率を誇るAIもあるので、それらの予想を取り入れるのもおもしろいかもしれません。
軸馬を決めて馬券を買う際の注意点
軸馬を決めて馬券を購入する際は、念頭に置いておくべきことがいくつかあります。
軸馬を決めて馬券を買う際の注意点を、紹介しましょう。
軸馬が来なければ馬券は絶対に外れる
軸馬は馬券の「軸」になる馬なので、軸馬が2着もしくは3着以内に入らなければ、馬券は絶対に外れることになります。
ヒモの馬で馬券圏内を独占したとしても、軸馬が来なければ馬券はハズレになるのが、軸馬を決めて馬券を購入する際の難しいところです。
極端な脚質の馬を軸馬にするのは避けるのが無難
競馬には、「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」の4つの脚質があります。
このうち、「逃げ」や「追い込み」といった極端な脚質の馬は、レース展開に好走率が大きく左右される傾向にあります。
つまり、ハマれば1着まで突き抜けるものの、ハマらなければ2ケタ着順もありえるということです。
軸馬選びでは安定感を重視すべきなので、よっぽど能力が抜けている馬でない限り、極端な脚質の馬を軸馬にするのは避けるのが無難でしょう。
トリガミに注意
馬券を購入して的中したものの、配当金が購入金額を下回ることを「トリガミ」といいます。
トリガミは人気馬同士で決着する馬券を購入していた場合に起きやすいので、とくに圧倒的1番人気の馬を軸馬として選ぶ場合は要注意です。
馬連の軸馬として3番(圧倒的1番人気の馬)、ヒモとして4番(2番人気)、13番(5番人気)、17番(8番人気)の馬を選び、それぞれの馬連のオッズが以下のとおりだったとしましょう。
- 3-4:2.3倍
- 3-13:7,2倍
- 3-17:12,5倍
このとき、それぞれの馬券を100円ずつ購入したとすると合計金額は300円になりますが、馬連「3-4」が当たった場合の配当は230円でトリガミになります。
オッズは事前に確認できるので、トリガミになりそうな組み合わせを避けたり、オッズが低いところは購入金額を増やしたりといった形で対処するのがおすすめです。

ヒモ選びに自信がなかったら単複での購入もあり
レースの予想をしていると、「軸馬には自信があるものの、ヒモはどれが来そうかさっぱりわからん」といったことも起き得ます。
このようなときに無理矢理ヒモを何頭か選んで馬券を購入して、「軸馬は予想どおり来たもののヒモが来ずに馬券はハズレ」といった経験をしたことがある方も多いでしょう。
ヒモ選びに自信がない場合は、いっそのこと軸馬として決めた馬を単複で購入するのもおすすめです。
馬券の買い方をいろいろと工夫するのも、競馬の醍醐味のひとつです。
軸馬を決めて馬券を購入しよう

軸馬とは、馬券を購入する際に「軸」になる馬のことを指し、軸馬を決めて馬券を購入する場合、軸馬が好走しなければ馬券は必ず外れます。
そのため、軸馬には好走確率が高そうな馬を選ぶべきですが、好走確率を判断する際の予想ファクターは人によって異なるのが一般的です。
近走成績を参考にする方もいれば、馬と競馬場の相性を重視する方もいるでしょう。
軸馬を決めることは、「その馬と心中する」ということでもあるので、軸馬をきちんと考えることは予想精度を向上させることにもつながります。
最近ではAIによる軸馬予想情報を提供しているようなブログもあるので、そういった情報を参考にするのもよいですが、まずは自分なりに考えてみるのがおすすめです。
自分なりの根拠をもとにして決めた軸馬を中心にした馬券を的中させることで、競馬がより一層楽しいものになるでしょう。

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