天皇賞・春(2025年)は、5月4日に京都競馬場芝3,200mのコースで行われます。
天皇賞は春と秋に行われていて、2025年の春は第171回にもなる歴史あるレースです。
また3,200mの長丁場は、中央競馬の平地GⅠ競走において最長距離となります。
中距離のスピード競馬が盛んな現代においてとても貴重なレースですが、その分予想するのが難しい印象です。
そこで出走を予定している有力馬を、過去10年のデータを元にしてランキング形式で紹介します。
これにより有力各馬の力関係が分かるので、予想する際の参考にしてみてください。
また芸能人がどのように予想していて、それが当たるのかどうかも気になりますよね。
天皇賞・春(2025年)を徹底予想しました。
天皇賞・春(2025年)の有力馬ランキングTOP10【動画あり】

天皇賞・春は3,200mの距離を克服する、豊富なスタミナが必要となるレースです。
それに加えて、近代競馬のスピードにも対応しなければ上位には入れません。
スタミナとスピードを兼ね備えた馬が強いレースと言えますが、2025年はどの馬が優勝に近いのでしょうか。
天皇賞・春(2025年)の有力馬を、ランキング形式で10頭紹介します。
第1位:サンライズアース
2025年3月23日、リニューアルオープン間もない阪神競馬場に衝撃が走りました。
天皇賞・春の前哨戦として知られる阪神大賞典(GⅡ)において、4歳牡馬で単勝4番人気のサンライズアースが6馬身差で圧勝したのです。
スタートよく飛び出したサンライズアースは、先頭で1周目のゴール前を通過しました。
ペースが落ち着いた向正面でマコトヴェリーキーに一旦先頭を譲りますが、第4コーナーを回ると一気に加速します。
マコトヴェリーキーをあっさりとかわし再び先頭に立つとそのまま差を広げ、上がり最速の35.0でゴールしました。
勝ちタイムは3:03.3で、過去10年で3番目に速く優秀です。
逃げてしかも上がりが最速なのですから、他の馬は何もできませんよね。
同レースには2024年の菊花賞(GⅠ)で4着だったショウナンラプンタや、宝塚記念(GⅠ)の優勝馬ブローザホーンも出走しましたが、それらを置き去りにしたのですから価値があります。
サンライズアースは前々走1月の日経新春杯(GⅡ)が16着の大敗、前走2月の早春ステークス(3勝クラス)2着からの、阪神大賞典は格上挑戦でした。
それでも4番人気に支持されたのは、2024年のダービー(GⅠ)が4着だったという実績があるからです。
距離が3,000mに伸びたことで長距離適性が開花し、ゴール前もまだ余裕があったことから、本番の3,200mではさらに力を発揮することでしょう。
一躍大本命に浮上したサンライズアース、天皇賞・春本番での弾むような走りが楽しみです。
第2位:アーバンシック
サンライズアースと同じ4歳牡馬で、実績面で圧倒するのがアーバンシックです。
2024年の春は皐月賞(GⅠ)4着、ダービー11着の成績でしたが、夏を越えて心身ともに成長します。
秋初戦のセントライト記念(GⅡ)で1着になると、その勢いのまま菊花賞のタイトルを手に入れました。
2024年菊花賞は出入りが激しく消耗戦となりましたが、アーバンシックは中団でスムーズに折り合います。
そして第3コーナー手前から徐々にポジションを上げていき、第4コーナーでは3番手、直線で勢いよく抜け出し先頭でゴールしました。
その後の有馬記念(GⅠ)は1番人気に推されながら6着敗退となりましたが、優勝したレガレイラから0.5秒と差がなく、悲観する材料はありません。
第3コーナーから長く良い脚を使えるのは京都競馬場向きで、菊花賞のように直線で抜け出す競馬が理想です。
第3位:ヘデントール
ヘデントールは2024年菊花賞2着の実績馬で、2025年2月のダイヤモンドステークス(GⅢ)で成長した姿を見せました。
ダイヤモンドステークスは東京競馬場の芝コース3,400mのレースで、本番の天皇賞・春より200m長い重賞です。
プラス10kgの過去最高体重タイでの出走でしたが、太さは感じずに成長分と見て取れます。
GⅢということもあり単勝オッズは1.9倍の1番人気で、その走りが注目されました。
レースは5番手を楽に追走する展開で、第4コーナーを回ったところですでに先頭です。
上がり3ハロンを34.9でまとめ、終わってみれば2着馬に4馬身の差をつける横綱相撲でした。
豊富なスタミナと上がりの速さが確認できた1戦で、天皇賞・春の本番も十分に期待が持てます。
第4位:ハヤテノフクノスケ
競走馬の3歳から4歳は、人間でいうと17歳から21歳程度の青年期にあたると言われています。
なんらかのきっかけで本来持っていた能力が開花し、急成長することもあるのがこの時期です。
ハヤテフクノスケはそんな急成長を遂げた馬の1頭で、2025年3月の阪神リニューアル記念(3勝クラス)を圧勝しました。
2024年は2勝クラスから菊花賞に挑戦し8着と健闘、年を越えて2勝クラスを勝ち上がっての同レースへの挑戦です。
レースは中団を無理なく進んでいたハヤテフクノスケが、直線を向いてスパートをかけると、後続を引き離し5馬身差の圧勝となりました。
勝ちタイムは3:02.9で開幕週でスピードが出やすいとはいえ、阪神大賞典の勝ちタイム3:03.3よりも速く優秀です。
2024年に菊花賞で実力馬と対戦している経験もあり、天皇賞・春では上位を脅かす存在になります。
第5位:ビサンチンドリーム
人は様々な経験を積むことにより成長しますが、馬もそれは同じようです。
ビサンチンドリームは2025年2月、サウジアラビアのレッドシーターフハンデキャップ(G2)に出走し見事優勝しました。
2024年の菊花賞5着、2025年1月のアメリカジョッキークラブカップ(GⅡ)6着からの参戦です。
レッドシーターフハンデキャップの1着賞金は150万米ドルと、日本のGⅡに比べて高いのが魅力で、今後ますます日本の有力馬が海外のレースに出走していくと考えられます。
またこのレースの距離は3,000mなので、天皇賞・春の前哨戦としての役割も担えるのです。
さらに負担重量60kgで戦った経験も大きく、経験値で他の4歳馬を上回る存在といえるでしょう。
第6位:ブローザホーン
ブローザホーンは2024年の宝塚記念を勝ったGⅠ馬です。
2024年はその後、京都大賞典(GⅡ)、ジャパンカップ(GⅠ)、有馬記念と参戦しましたが、全て二桁着順に敗れました。
しかし2025年の阪神大賞典は3着と調子を戻してきており、本番に強いブローザホーンは怖い存在です。
デビューから9戦目でようやく未勝利戦を抜け出した馬で、そこからゆっくりと成長して5歳でついに頂点のGⅠを制しました。
人間でいえば下積みの長い苦労人といったところでしょうか。
馬場が渋った際の重厚感ある走りが魅力で、一歩一歩力強く走る姿が印象に残ります。
本番では馬場状態によって、一発大駆けが期待できる1頭です。
第7位:ショウナンラプンタ
2025年の阪神大賞典で、1番人気ながら4着敗退となったのがショウナンラプンタです。
2024年の菊花賞は4着、年明けの日経新春杯(GⅡ)は2着と好走しているのですが、勝ち切るまでにはもう一つ足りない感じがします。
阪神大賞典を含めて重賞は8度挑戦して、まだ一度も勝てていないのです。
阪神大賞典に騎乗した武豊騎手は、「ラストはそれなりに脚を使っている」と語っています。
この「それなりに」というところがショウナンラプンタの評価なのではないでしょうか。
しかし武騎手は「次はいいと思う」とも言っており、その言葉を信じれば天皇賞・春は3着までに入る可能性もありそうです。
第8位:ジャスティンパレス
ジャスティンパレスは2023年の天皇賞・春の優勝馬ですが、2024年はドバイに遠征したため参戦していません。
2024年の秋は天皇賞・秋(GⅠ)4着、ジャパンカップと有馬記念が5着と3戦ともビックレースで掲示板にのった実力馬です。
有馬記念後は休養に入り、2025年4月の大阪杯(GⅠ)から再始動します。
大阪杯から天皇賞・春に向かうのかはレース間隔から微妙なところですが、出走すると上位に来る可能性を考えなければなりません。
今後の出走情報をよく確認するようにしましょう。
第9位:マコトヴェリーキー
マコトヴェリーキーは、2025年の阪神大賞典で2着と粘りました。
1度は先頭に立つ見せ場を作りましたが、初めての3,000mで力んでしまったようです。
2025年2月の京都記念(GⅡ)で3着に入ったように、確実に力をつけてきています。
しかし、阪神大賞典に騎乗した岩田望来騎手は「距離は2,000m〜2,400mぐらいがいいと思います」と話しており、天皇賞・春は距離の壁が立ちはだかりそうです。
第10位:シュヴァリエローズ
シュヴァリエローズは、天皇賞・春と最も相性の良い種牡馬であるディープインパクトの産駒です。
2024年の秋は京都大賞典、ステイヤーズステークス(GⅢ)を連勝しており、ステイヤーの資質が十分にあります。
2025年は3月末の日経賞から始動する予定で、6歳馬ながら元気に走れれば、ディープの血が後押ししてくれるのではないでしょうか。
天皇賞・春(2025年)で使われるコースの特徴

天皇賞・春は京都競馬場芝コース3,200mの距離で行われますが、そのコースの特徴を見ていきましょう。
京都競馬場といえば第3コーナーの坂が有名で、ここをどのように越えるかが勝敗を左右するポイントです。
スタート地点の向正面から馬場を1周半するので、第3コーナーの坂越えを2度行うことになります。
1周目はゆっくり上ってゆっくり下りますが、2周目は坂の頂点から下り坂を利用して一気に加速していく流れです。
そのため先行馬や差し馬が勝負処で加速しやすく、逃げ馬の逃げ切り勝ちはほとんど見られません。
たとえペースをスローに落としたとしても同様の傾向です。
また追い込みタイプの馬が、直線だけで抜き去るのも難しくなっています。

このコースを制するには、中団から2周目の第3コーナーで徐々に位置を上げ、第4コーナーは5番手以内で回れるようなロングスパート型の馬が理想です。
また各カーブのコーナーが急なこともあり、小回りをロスなく回れる器用さも必要になります。
長距離のレースのためスタミナに目が行きがちですが、先行力やロングスパート、さらに器用さも判断材料に加えてみましょう。

天皇賞・春(2025年)の予想に役立つ過去データ10選

歴史ある天皇賞・春ですが、坂の上り下りの方法などは大きく変わってきています。
そこで過去10年(2015年〜2024年)のデータを参照にして、予想の参考となるところ10選をまとめました。
2021年と2022年は阪神競馬場で開催されましたが、それも含めてのデータ分析なので注意してください。
4番人気以下は優勝できない
天皇賞・春は歴史ある古馬の長距離戦ということもあり、オッズを信用してもいいと言えます。
過去10年の天皇賞・春で、4番人気以下の馬は優勝しておらず、1番人気4回・2番人気5回・3番人気1回となっているので、軸馬を決めやすいレースです。
しかし3着以内までに広げてみると、1〜3番人気が15頭・4〜9番人気が12頭、さらに10番人気以降も3頭が入っています。
そんなことから軸はしっかり決まるが、流すのは幅広くということがいいようです。
3連複馬券の軸1〜2頭、3頭目は人気薄の数頭という買い方がおすすめになります。
4歳・5歳馬が好走する
単勝人気と共に、馬齢についてもかなり絞れることがわかります。
過去10年の優勝馬は4歳と5歳が4頭ずつ、6歳が2頭となっていて4歳5歳が好走する傾向です。
スタミナが必要なレースということが関係しているのかもしれません。
7歳以上は1頭も優勝していませんが、3着以内なら5頭います。
4歳5歳馬を中心に予想を組み立てながら、調子の良い6歳以上の馬を絡めていくことが大事ですね。
1枠が4回優勝している
天皇賞・春のコースは向正面がスタート地点です。
最初の第3コーナーのカーブまでは距離があるため、枠の有利不利はないように感じます。
しかし実際は、1枠の馬が4回優勝しておりかなり高い確率です。
コーナーを6回通るコースということで、1枠は距離のロスが少ないことも理由の一つでしょう。
また3着以内に広げると4枠が最も多くて6回、1枠と8枠が5回となっており、8枠でも好走が期待できるデータです。
このように枠については1枠をやや重視して、その他の枠は平均的に見ていけばいいかと考えます。
第4コーナーを5番手以内で回る馬が好成績
脚質については、先行馬かロングスパートができる差し馬が有利な傾向です。
過去10年の3着以内馬の第4コーナーの位置取りを見ると、80%にあたる24頭が5番手以内で通過しています。
第3コーナーの坂の頂上から、下り坂を利用してスパートし押し切る競馬が理想です。
直線だけの競馬で上位に来るのは難しいため、追い込み馬は割り引いて予想するようにしましょう。
馬体重の変動が少ない馬が強い
古馬の1戦ということもあり、天皇賞・春は馬体重の増減が少ない馬が好走しています。
増減なしか、プラスマイナス2kg以内が理想的です。
10kg以上の変動で3着以内に入ったのは、2023年の2着馬ディープボンドのみとなります。
この時のディープボンドはマイナス10kgでの出走でしたが、前走が明らかに太く、このレースでベスト体重に戻したと言っていいものでした。
人気を背負った馬でも馬体重の変動が大きい場合は、評価を下げるようにしましょう。
前走が阪神大賞典だった馬が好走
近年のGⅠ競走は、前哨戦を使わずにレース間隔を空けて出走する馬が多いです。
しかし天皇賞・春に関してはそれが当てはまらず、3月の前哨戦を経由することが一般的となっています。
そして数ある前哨戦の中でも、阪神大賞典を使った馬が好走する傾向です。
阪神大賞典は阪神競馬場の芝コース3,000mの一戦で、距離が天皇賞・春に近いことと京都競馬場と同じ右回りという特徴があります。
本番に近いコースということが、好結果に繋がっているようです。
過去10年の3着以内馬の50%にもなる15頭が、阪神大賞典を使っています。
阪神大賞典のレース映像を何度も繰り返し視聴して、各馬の力関係を検討してみましょう。
前走1着の馬が順調に上位になる
天皇賞・春は順調度が大事なレースと言えます。
過去10年の3着以内には、前走が1着だった馬が半分の15頭もいるのです。
前走が4着までに広げると26頭にもなるため、前走が5着以下の場合は余程のことが無い限り、馬券の対象から外すことをおすすめします。
前走上がり1位の馬が勝つことが多い
長距離のレースで上がりタイムはあまり関係ないかと考えがちですが、前走で上がり最速の馬が天皇賞・春も勝つというデータがあります。
過去10年の優勝馬のうち、前走が上がり最速だった馬は半分の5頭です。
ゴールドシップやフィエールマン、ジャスティンパレスなどで、言われてみれば末脚のしっかりした馬ばかりになります。
天皇賞・春は豊富なスタミナと共に瞬発力も必要なレースなので、上がりタイムも注目して見ていきましょう。
菊花賞との関係が深い
菊花賞は3歳クラシック戦線の最終戦で、京都競馬場芝コース3,000mで行われています。
天皇賞・春は菊花賞より200m長いだけの違いであるため、菊花賞で好走した馬は天皇賞・春でも好走する傾向です。
過去10年の天皇賞・春の優勝馬を見てみると、菊花賞に出走した馬が9頭います。
そして菊花賞の着順は8着以内とまずまず好走しており、天皇賞・春と菊花賞は関係が深いことがわかるのです。
過去3年ほどの菊花賞の結果を振り返っておきましょう。
リピーター馬に注意が必要
長距離適性のある馬の戦いということで、天皇賞・春は同レースで活躍した実績のある馬が好走する可能性が高いです。
フィエールマンやキタサンブラックは、2年連続で優勝しています。
そして上位の常連であるディープボンドは、2021年から2023までの3年連続で2位、2024年は3位に入りました。
大相撲の高安関のように優勝まであと1歩なのですが、毎年強力な有力馬に敗れてしまいます。
年齢が高くても、リピーター馬は注意するようにしましょう。
天皇賞・春(2025年)で芸能人の予想は当たるのか?

レースが近くなると、競馬好きの芸能人が自分たちの予想を公開しますね。
それは一般の競馬ファンの参考になるのかどうか、2024年の天皇賞・春の予想を振り返ってみましょう。
2024年の天皇賞・春はテーオーロイヤルが1番人気に応えて優勝しました。
1番人気ということもあり、多くの芸能人がテーオーロイヤルを本命にしています。
本命にしたのは安藤勝己さん、田原成貴さん、細江純子さん、大久保洋吉さんなどで、元騎手や調教師の馬の専門家が多かったです。
テーオーロイヤルは前走阪神大賞典を上がり最速で1着になっていて、前述の優勝する可能性の高い過去データをいくつもクリアしています。
そんなデータ熟知している競馬の専門家にとっては、予想しやすいレースだったのではないでしょうか。
一方で「粗品の呪い」として競馬ファンに恐れられている霜降り明星の粗品さんは、ドゥレッツァを本命にして期待通りに外しました。
粗品さんの予想は、当たるか当たらないかは別にしてとても楽しいですね。
過去のデータがものをいう天皇賞・春は、競馬の専門家たちの予想がよく当たるようです。
競馬のプロによる天皇賞・春(2025年)の結果予想

天皇賞・春(2025年)を過去のデータを元にして予想してみました。
阪神大賞典組、前走の上がり3ハロンタイム、先行馬もしくはロングスパートができる差し馬など、これらを組み合わせることによって精度の高い予想ができると思います。
有力馬ランキングで1位としたサンライズアースは、2024年のテーオーロイヤルと同じくいくつものデータをクリアしていて本命と言ってもいいでしょう。
2位の菊花賞馬アーバンシックとの力関係がどうかですが、過去の傾向からはサンライズアースに軍配が上がります。
様々なデータを元に予想して、天皇賞・春を楽しみましょう。