笠松競馬の八百長と不祥事!処分を受けた騎手は誰なのか・現在八百長はあるのか解説

笠松競馬の八百長と不祥事!処分を受けた騎手は誰なのか・現在八百長はあるのか解説
山田 健太郎 この記事の監修者 山田 健太郎
   

競馬歴30年。地方競馬新聞記者として10年間勤務。競馬情報サイトの編集長として5年間勤務。その後、フリーランスライターとして独立し、競馬関連の執筆活動を開始。

現在は、競馬情報サイトや雑誌への寄稿、競馬関連書籍の執筆などを行っている。

  • 「笠松競馬場で過去に八百長などの不祥事はあったのか」
  • 「笠松競馬場の不祥事に関わった騎手は誰なのか」

笠松競馬場の八百長などの不祥事に関してこのようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。

笠松競馬場は名馬や名騎手を多く輩出している全国でも有名な地方競馬場の1つですが、八百長などの不祥事が起こった過去があります。

本稿では笠松競馬場に起こった八百長などの不祥事について解説していきます。

  • 「笠松競馬場の不祥事の詳細について知りたい」
  • 「笠松競馬場の不祥事はどのように解決されたのか」

上記のようなお考えの方はぜひ最後まで内容を確認し、笠松競馬場の不祥事について正しい理解と知識を身につけるようにしましょう。

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目次

笠松競馬における八百長の全貌

笠松競馬における八百長の全貌

本項目では2021年に笠松競馬場にて発生した八百長事件について紹介します。

2021年に笠松競馬場にて起こった大規模な八百長には騎手と調教師、その親族や知人などが関わり総額3億円以上の不正な金銭の動きがありました。

関わった騎手の中にはリーディングジョッキーになった者や有名調教師の名前があり、大きな衝撃でした。

今回の大規模な八百長は少なくとも2012年ごろから約9年間に渡り行われていたと見られ、9名の騎手と4名の調教師に重い処分が与えられました。

今回の八百長の流れは以下の通りです。

  1. レースの調整期間に入る前にわざと負ける競走馬を決めていた
  2. 決めた負け馬の情報を基に騎手や調教師の親族・知人が馬券を購入
  3. 親族・知人の買った馬券通りの着順になるように競走馬を操作したレース展開を実施

1については、レースにおいて実力馬等がいる場合、1着になることは難しくても負けるのは容易である点から騎手の調整機関に入る前に負け馬をあらかじめ決めていました。

そして競馬関係者は直接馬券購入ができないため、負け馬の情報を基に親族や知人が馬券を代わりに購入し、騎手は決めた情報を基にレースを実施し、大きな利益を得ていたのです。

八百長が発覚し、騎手や調教師のみならず運営側に対しても大きなバッシングがあり、笠松競馬場は2021年1月から8か月間に渡り営業を中止し、同年9月に八百長防止策の提示と共に営業を再開しました。

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笠松競馬の八百長に関わった騎手・調教師は誰?それぞれの処分も解説

笠松競馬の八百長に関わった騎手・調教師は誰?それぞれの処分も解説

本項目では2021年に笠松競馬場にて発生した八百長事件に関わった騎手と調教師の紹介・それぞれの処分について紹介します。

八百長に関わった騎手・調教師一覧

2021年に発覚した八百長事件に関わった騎手・調教師は以下の通りです。

騎手調教師
佐藤友則
山下雅之
島崎和也
大塚研司
吉井友彦
池田敏樹
筒井勇介
高木健
(計8名)
尾島轍
花本正三
東川公則
湯前良人
(計4名)

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競馬関与禁止処分の騎手・調教師

八百長に関与した騎手・調教師の中で最も重い処分である「競馬関与禁止処分」を下されたのは以下の4名です。

「競馬関与禁止処分」は騎手・調教師免許を無期限に取り消し、競馬場への入場不可や馬券サイトへの登録不可などの重い処分で、実質上の競馬会からの「永久追放」にあたります。

騎手
佐藤友則
島崎和也
山下雅之
調教師
尾島轍

競馬関与停止処分の騎手・調教師

八百長に関与した騎手・調教師の中で2番目に重い処分である「競馬関与停止処分」を下されたのは以下の8名です。

「競馬関与停止処分」は騎手や調教師に一定の期間中、競馬場への入場や馬券の購入、出走の停止を行うもので、期間は不祥事への関与度で異なります。

騎手
停止5年:大塚研司 吉井友彦
停止1年:池田敏樹 筒井勇介
停止6か月:高木健
調教師
停止5年:花本正三 東川公則
停止2年:湯前良人

笠松競馬で起きた過去の八百長と不祥事3選

笠松競馬で起きた過去の八百長と不祥事3選

本項目では笠松競馬場において過去に発生した八百長や不祥事を3つ紹介していきます。

ここで紹介する3つ以外にも過去に不祥事が複数回発生している笠松競馬場。過去にどのような不祥事が起こったか気になる方は、まず本項目の内容を確認してみましょう。

名馬オグリキャップ誕生に関わる八百長

1つ目は笠松競馬場の名馬オグリキャップが関わる八百長ならびに事件です。

1975年の笠松競馬場では覚せい剤絡みの大規模な八百長が発覚し、多くの騎手や厩務員が逮捕されました。

騎手・調教師として活躍した鷲見昌勇のもとにも八百長の話が来たが、フェアプレーと強い競走馬育成に励み、笠松の怪物といわれるオグリキャップなど数多くの名馬誕生につながったのです。

名馬オグリキャップや鷲見昌勇の話については、著書「オグリの里 聖地編」にて紹介されています。

また、スマートフォン向けゲーム「ウマ娘」が流行し、さらにオグリキャップ人気が増し、2021年に協賛レース実施が決定。

しかし、笠松競馬場関係者の所得税の未納が発覚し、レースは取りやめになり多くのファンに衝撃を与えました。

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「殺人ゲート」とは?運営の気の緩みが原因の不祥事

2つ目は殺人ゲートといわれる不祥事についてです。

2024年4月のレースにて競走馬を出走ゲートに入れた後、厩務員がゲートにまだいる状態でスタートが切られてしまいました。

厩務員は打撲を負ったものの命に別条はありませんでしたが、一歩間違えば命に関わる大惨事。

レースもカンパイとなり、スタートをやり直す事態になりました。

この事件は運営側の気の緩みとされ、競馬関係者に大きな影響を与えた事件でした。

放馬による死亡事件

3つ目は放馬による死亡事件についてです。

2013年10月に笠松競馬場にて調教中だった競走馬のコスモビジョンが突如暴れだし、騎手や調教師を振り払い場外へ脱出しました。

競走馬は公道で軽自動車と衝突し、軽自動車の運転手が死亡する大惨事でした。

地方競馬場においては過去に競走馬が場外に出てしまう事件が起こっており、NAR(地方競馬全国協会)や各地方競馬場においては、事件が起こらないように厳重な対策が講じられています。

現在笠松競馬で八百長はあるのか?

現在笠松競馬で八百長はあるのか?

本項目においては現在の笠松競馬場の運営について紹介していきます。

過去に八百長や不祥事が発生している笠松競馬場。

現在の運営サイドの現状について解説していきます。

現在の笠松競馬の運営

現在の笠松競馬の運営については2021年9月の営業再開から八百長などの不祥事を起こさないよう「クリーンな経営」を掲げ、残った所属騎手や調教師、関係者と共に運営を行っています。

不正防止の具体的な策として講じられたのは、防犯カメラの設置やレース前の金属探知機を使用しての身体チェック、通信機器の電波を阻害するフィルムの設置などです。

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現在の笠松競馬に八百長はない

2021年9月営業再開から笠松競馬に関しては大きな八百長事件の報告はされておらず、現状は八百長はない模様です。

八百長は純粋に競馬を楽しみに来ているファンの思いを汚す重大な不祥事なため、今後も再発防止に努めていく必要があります。

まとめ:笠松競馬の八百長と不祥事

まとめ:笠松競馬の八百長と不祥事

本記事では以下の内容について解説・紹介していきました。

  • 笠松競馬場の八百長の全貌
  • 笠松競馬場の八百長に関わった騎手・調教師と処分内容
  • 笠松競馬の過去の八百長・不祥事3選
  • 現在、笠松競馬で八百長はあるのか

笠松競馬場は名馬・名騎手の里と呼ばれるほど全国的に人気な地方競馬場な一方、過去に八百長などの不祥事が発生しました。

八百長は競馬ファンの楽しみや思いを踏みにじる許されないものなため、運営を中心に発生防止に努め続けていくべきものです。

競馬についてさまざまな知識を深めていきたいとお考えの方は、馬券や競走馬、競馬場の特徴以外のことにも目を向けていくようにしましょう。

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この記事を書いた人

競馬は奥深いギャンブルであり、楽しみ方は人それぞれです。私は、競馬ファン一人ひとりの楽しみ方に寄り添い、競馬の魅力を伝える記事を執筆していきたいと思っています。

<略歴>
・地方競馬新聞記者として10年間勤務
・競馬情報サイトの編集長として5年間勤務
・フリーランスライターとして独立し、競馬関連の執筆活動を開始
・現在は、競馬情報サイトや雑誌への寄稿、競馬関連書籍の執筆などを行っている

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