毎週のように馬券を買って競馬に慣れてくると、いろいろと新しい知識が増えていきます。
期待値という言葉もどこかで聞いたことがあると思いますが、数学的でなんだか難しそうと敬遠している人も多いのではないでしょうか。
しかし競馬における期待値は、競馬に親しんでいる人なら難しいことなく理解可能です。
そしてこの期待値を用いると馬券の効果的な買い方のヒントになるため、競馬初心者を抜け出して次のステップに進みたい人には勉強の価値があります。
一方で競馬の期待値にはそもそも意味がないという人もいますが、それは一体どんなことなのでしょうか。
競馬の期待値についてわかりやすく解説し、勝率を上げる方法を紹介します。
競馬における期待値とは?考え方を伝授
皆さんは競馬の予想をする時に、何を重視しているでしょうか。
血統・過去の出走データなどいろいろありますが、あまり競馬に詳しくない人は競馬新聞の予想(特に印)を最も見ているようです。
たしかに競馬新聞は、競馬のプロの予想が詰め込まれているので参考になりますね。
しかし、それだけではいつまでも上達しないので、オリジナルの予想方法を検討したいです。
自分で予想した馬券が当たると喜びが何倍にも大きくなり、益々競馬が楽しくなります。
期待値を取り入れて、予想の参考にしてみましょう。

期待値の考え方
期待値とは確率論における値で、確率変数や関数など数学的なことが多く一般の人には難しいものです。
期待値の定義を見てみると「確率変数のとる値に、対応する確率をそれぞれ掛けて加えた値」となっていて、これではなかなかイメージできないですよね。
もう少しわかりやすくすると、1回の試行で確率的に得られる値の平均値となります。
そしてこれを競馬に置き換えてみると、平均値以上の買い目を買い続けていれば生涯収支はプラスになるということです。
競馬はほとんどの人がマイナス収支なので、期待値の考え方がほんとうならぜひ習得したいですよね。
サイコロを例に考える
期待値についてもう少し詳しく知るために、1〜6の目があるサイコロを例にしてみましょう。
サイコロを1回ふって、1が出る確率は6分に1ですよね。
ふる回数が少ないうちは出る目にばらつきがありますが、100回・500回と数多くふればふるほど6分の1の確率に近づいていきます。
競馬の期待値はこのことを応用し、例えば6頭立てのレースで1の馬番の単勝オッズが6倍、2が4倍、3が8倍とします。
それぞれの馬が同じ状況で60回走ったとすると、確率としてはそれぞれ10回ずつの勝利数です。
それぞれ100円ずつ単勝に賭けると、その収支は以下のようになります。
馬番 | オッズ | 賭け金 | 払戻金 |
---|---|---|---|
1 | 6倍 | 6,000円 | 6,000円 |
2 | 4倍 | 6,000円 | 4,000円 |
3 | 8倍 | 6,000円 | 8,000円 |
このように1の馬はプラスマイナス0、2の馬は2,000円マイナスで3の馬は2,000円プラスです。
つまり期待値としては3の馬に賭け続ければ、生涯プラスになるという論法になります。
しかしサイコロのようにきっちりとしていないのが競馬で、このことについては後述します。
期待値と還元率は似て非なるもの
期待値と似ている言葉として還元率があります。
還元率とは、あるレースで単勝などの馬券の種類ごとに賭けられた総額から、払い戻される金額全体の割合です。
例えばJRAでは単勝の還元率は80%と決まっています。
競馬ファンが単勝に賭けた総額が100万円とすると、80%の80万円が払い戻しに利用され、残りの20%20万円はJRAのものとなるのです。
つまり私達競馬ファンは、賭けた金額の80%を取り合っていることになります。
これが競馬は勝てないといわれる根拠で、理論上は期待値と同じように賭けたレースが多ければ多いほど、手元のお金は80%に近づいていくのです。
このように期待値と還元率は似ているように感じますが、還元率がはじめから決まっているいて変えることのできないルールであることに対し、期待値は自分でどのようにでも変化できることが違います。
期待値と還元率は似て非なるものと覚えておきましょう。

競馬の期待値は意味がないと言われる3つの理由
回収率アップに貢献してくれそうな期待値の考え方ですが、一方で競馬の期待値には意味がないという意見もあります。
それはどういったことなのでしょうか。
期待値に意味がないと言われる理由を3つ紹介します。
勝率は決まっていない
サイコロは何回ふっても、むしろふればふるほど6分の1の確率でそれぞれの目が出現することを確認しました。
それでは競馬はどうでしょうか。
競馬で走る馬はそれぞれの実力が違い、レース時の調子の良し悪しがあります。
つまり前提条件がサイコロのように一律ではないのです。
レースに出走する競走馬をサイコロに例えると、きちんとした6面体ではなく、1の目が出やすいいびつな形をしているような感じになります。

このようにサイコロと競走馬は前提条件がそもそも違うのですから、期待値は意味がないという意見になるのです。
競馬は予測不能なアクシデントがある
レースに出走する馬の実力が皆同じ、さらに直前の状態も良くそれぞれの馬に全く差がないとしましょう。
これならサイコロと前提条件は同じですね。
しかし競馬ファンは、競馬には予測不能なアクシデントが付き物であることを知っています。
阪神大賞典でのオルフェーヴルの大逸走や、天皇賞(秋)でのサイレンススズカの競走中止など、有名なものだけでもかなりの数です。
そしてそれは神のみぞ知るという領域なので、私たちの力ではどうしようもありません。
このように競馬にアクシデントがある限り、期待値は意味がないという意見も説得力があると感じます。
理論そのものが破綻しているという意見
サイコロで1が続けて3回出ることや、逆に10回ふっても1回も出ないことがあります。
このことを指して、期待値は理論そのものが破綻しているのではないかという意見があるのです。
確かに少ない試行回数ではそのようなことが起こりますが、期待値は数多く試行することにより表される値です。
1,000回ふれば、出る目の確率は確実に6分の1に近づいていきます。
そのためこの見解については、否定してもいいのではないかと考えます。

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競馬の期待値を計算できるサイトは「GOLD競馬」
競馬の期待値についてはわかってきましたが、実際にどのように表したらいいのでしょうか。
今の世の中は大変便利で、期待値の計算を「GOLG競馬」というサイトは自動で行ってくれます。

GOLD競馬で期待値を自動算出するのに必要な数値は次の通りです。
オッズ(倍) | 的中率(%) | 金額(円) | 試行回数(回) |
例えば3倍のオッズで30%の的中率、100円で100回の試行回数とすると、期待値は0.8999と出てきます。
また期待金額は−1,000円となり、この買い目は期待値的に正しくないという結果です。
しかし的中率を40%とすると、期待値1.2・期待金額2,000円となりプラスに転じます。
このようにGOLD競馬の期待値計算はとても便利なので、一度試してみてください。
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競馬における期待値の計算方法
期待値の計算は便利なツールもありますが、その仕組みを理解するために自分で計算してみましょう。
なぜその期待値になるのかを把握することで、何をすれば期待値を上げることができるのかわかるようになります。
期待値の計算方法を詳しくみていきます。
期待値は勝率☓オッズで求められる
数学的な期待値はとても複雑な数式で求めますが、私たち競馬ファンに必要な期待値は次の単純な式で大丈夫です。
期待値=勝率(的中率)☓オッズ |
例えば勝率10%でオッズが8倍だとすると、0.1☓8で期待値は0.8となります。
そして期待値における収益の分岐点は「1」なので、それを下回る0.8でこの馬券を買うと、期待値的には損をすることになるのです。
またオッズは馬券購入締め切り時間まで常に変動しているため、期待値も常に変動すると考えておく必要があります。
しかしその馬券を買うか買わないかの指標として、期待値は便利ですね。
勝率を考えるのは難しい

期待値を求めることの最大の難関は、勝率を決めることにあります。
期待値=勝率☓オッズなので勝率を設定しなければはじまりませんが、これが難しいのです。
勝率は例えばその馬の過去の実績とかGⅠレースにおける成績とか、または1番人気馬の勝率とかいろいろな要素がありますが、これといった決まったことはありません。
何を勝率の指標にするかは各個人の判断で、つまり勝率は主観でしかなりえないのです。
では期待値が全く意味はないかというとそんなことはなく、主観の精度を上げていくことにより、精度の高い期待値を求めていけるようになります。
そして勝率を何%に設定するのかは、過去の実績や馬の調子など様々な研究が必要です。
次の章からは勝率の具体的な精度アップ方法を解説します。
競馬における期待値の高い馬券の買い方
競馬の期待値を利用した馬券の買い方は、どのようにしたらいいのでしょうか。
JRAの馬券は全部で10種類ありますが、その中でも人気のある6種類についての買い方を紹介します。
単勝は1点勝負

1着を当てる最もシンプルな馬券である単勝は初心者でもわかりやすく、また奥が深い馬券の種類とも言われています。
レースにおいて1番人気馬が勝つ可能性は約35%程度で、平均オッズは約2.2倍です。
これを期待値で表すと、勝率☓オッズなので0.35☓2.2=0.77となり、儲かる分岐点の1を下回っています。
では、1番人気馬を買ってはいけないのでしょうか。
この結果は他のデータを何も考えていない勝率で、例えばその馬の得意の距離や競馬場だったり直前の追い切りの良し悪しで、自身の判断として勝率をアップさせることが可能です。
データ上の1番人気馬の勝率(約35%)と自身の研究で、勝率が46%以上になると考えられたら、2.2倍のオッズで期待値は1を越えるのでこの馬の単勝馬券を買います。
そして単勝の場合は馬連などと比べて配当が低いので、1点に集中して勝負するのがおすすめです。
また期待値が1を下回る馬ばかりの場合は、そのレースは馬券を買わずに見送るのがいいでしょう。

複勝は古馬のレースを買う
複勝は3着までに入れば当たりですが、オッズが低いというのが最大のデメリットです。
1番人気馬の複勝オッズは約1.2〜1,5倍程度であることが多く、よほど勝率(複勝の場合は3着以内率)が高くないと期待値が1を超えません。
オッズが1.2倍見当だとすると、勝率(3着以内率)は84%以上が必要です。
84%以上の確率で3着以内来ると確信が持てなければ、1.2倍の複勝馬券は買ってはいけないということになります。
かなり高い数字ですよね。
そして複勝で馬券を買うときは、古馬のレースを選択しましょう。
2歳・3歳時の成長期にある馬はデータが少なく、84%以上の勝率(3着以内率)を導き出せないからです。
古馬のレースならデータが揃い、すでに対戦済みの相手もいて力関係がつかみやすいというメリットがあります。
そして単勝と同様に、80%以上見込めないレースは見送るようにしましょう。

馬連は3頭ボックス買い
期待値を元に馬連馬券を買う時は、馬連のオッズではなく単勝オッズから考えるようにします。
ある時点での単勝オッズと、自身が作り出した各馬の勝率を掛け合わせてそのレースの期待値ランキングを作成するのです。
そこから上位3頭を選び出し、それを馬連ボックスで購入するようにしましょう。
ボックスにすることにより当たる確率が上がります。
例えばオッズが20倍くらいある馬がパドックですごく良く見えて、勝率を10%ほどに上げると期待値は2とかなり高い数字です。
そしてこれが2着までに入れば、馬連馬券は高配当が期待できます。
期待値ランキングはどの馬券の種類でも応用できるので、ぜひ作ってみてください。

馬単は1番人気から3点
自身の期待値ランキングを作成している中で、1頭だけ飛び抜けた数値になったとしたら馬単馬券の購入チャンスです。
その馬が1番人気馬で勝率が80%を超えるような時は、配当的な妙味という点からも馬単がおすすめになります。
勝率が80%超えるのは確勝級といってよく、単勝でもいいのですがそれでは配当が低すぎてあまり儲けがでません。
そこで1着固定の3点へ流す馬単を買ってみましょう。
選んだ相手によっては高配当が期待できるので、レースを見ていてもドキドキ感があっていいですよ。

3連複は1-2-5のフォーメーションで買う
3連複・3連単のいわゆる3連系馬券は高配当が期待できるとあって人気で、この2種類で馬券総額の50%を占めるそうです。
しかしなかなか当たらないですよね。
期待値を使った3連複は馬単の応用で、1頭強力な軸馬がいる際に利用します。
賭け方は1-2-5のフォーメーションとなり、買い目は10点です。
3連複フォーメーションの2頭目に2頭を選択するのがポイントで、1頭目の強力な馬と馬単で組んでもいい馬を選びます。
3頭目は幅広く5頭を選べるので、期待値ランキングを元にして設定しましょう。
難しい3連複もこうして詳細に理解していくことで、当たる確率が上がってくるのです。

3連単は5頭ボックス60点
3連単を当てることは、競馬ファンにとってのひとつの目標でもあります。
18頭フルゲート時の3連単の買い目は4,896点にもなり、的中率は0.02%しかありません。
それでも配当の高さに目を奪われて3連単を購入し続け、そしてまたはずれてしまうのです。
それだけ当てるのが難しい3連単ですが、期待値を応用した買い目設定は簡単にできます。
作成した期待値ランキングの1位〜5位を、そっくりそのまま3連単ボックスで60点の買い目を購入するだけでいいのです。
元AKB48の小嶋陽菜さんが、テレビの競馬番組で3連単5頭ボックスでけっこう当てていました。
配当はともかく、まずは3連単を当ててみたいという人にはピッタリな戦法といっていいでしょう。

競馬の勝率アップ!期待値を考慮して予想する方法10選
競馬の期待値の考え方は、予想の精度アップに大きく貢献することがわかりました。
では、期待値で的中率・回収率を上げるにはどうしたらいいのでしょうか。
期待値は「勝率☓オッズ」でオッズをこちらで操作できないとすれば、勝率を上げて期待値を上げていくことしか手はありません。
そして勝率は主観である以上、データなどを元にして自信を深める(勝率を上げる)ことが大事になってきます。
期待値を考慮した予想方法10選を紹介します。
オッズと実力のズレを見つける
競馬のオッズは、操作されることがあると昔からいわれています。
例えばテレビ中継で有名な解説者が発信した予想に乗る形で、推奨した馬の単勝オッズが下がることがあるのです。
逆に本命馬がパドックでの様子がイマイチだと放送されると、その馬のオッズは上がります。

このように競馬は、メディアがそのレースにストーリー性を持たせようとしてある馬を推し、その結果として実力に見合わない過剰人気になることがあるのです。
2025年の桜花賞は3番人気のエンブロイダリーが勝ち、2着には2番人気アルマヴェローチェが入りました。
単勝3.4倍で1番人気に支持されたエリカエクスプレスは、健闘しましたが5着に沈んだのです。
エリカエクスプレスはこれまで危なげないレースで2戦2勝、多くの人が無敗の桜花賞馬を夢見て、各メディアもそれを煽るかのように発信し続けました。
しかしここは、2番人気で2着になったアルマヴェローチェが1番人気にならなければおかしいのです。
アルマヴェローチェは阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)の覇者で、出走中唯一のGⅠ馬、レース間隔はあったとしても1番人気になるべき馬だと考えます。
エリカエクスプレスはメディアが作り上げた1番人気馬といってもよく、過去のデータや映像等をよく研究すれば、少なくとも1着の設定からははずせたはずです。
研究によりアルマヴェローチェの勝率を上げれば、期待値においてエリカエクスプレスを逆転できますね。
このようにオッズと実力のズレがある時は注意深く見て、高配当を得られるチャンスだと捉えましょう。
血統を確認する
競馬は血統が大事とよくいわれます。
血統を研究すると奥が深く、何代も遡って配合の研究をする人たちもいるほどです。
一般の競馬ファンはそこまでする必要はありませんが、父と母の父くらいは把握しておくと予想の精度が上がってきます。
それでは2024年の種牡馬ランキングを見てみましょう。
1位 | キズナ |
2位 | ロードカナロア |
3位 | エピファネイア |
4位 | ドゥラメンテ |
5位 | ハーツクライ |
6位 | モーリス |
距離や競馬場にもよりますが、これらを父に持つ馬は他の馬よりも勝つ可能性が高くなります。
2010年代はディープインパクト産駒の天下でしたが、ディープの死後となる2024年は勢力図が大きく変わりました。
また血統を期待値に活かすためには、種牡馬の特徴を把握しておくことが大事です。
2024年の種牡馬ランキング第6位であるモーリスは、3歳時には活躍できませんでしたが、4歳で安田記念を勝って初のGⅠタイトルを獲得しました。
さらに5歳時には天皇賞(秋)も勝っており、大器晩成型といえます。
モーリスの仔は3歳時に活躍できないとしても、4歳・5歳となって覚醒する可能性があるのです。
馬が成長してきたと見えたら、自身の勝率を上げて期待値をコントロールしましょう。
高配当を得るチャンスですね。

競馬場別の実績を考慮する
人はそれぞれ「水の合う土地」というのがあるものです。
ある人から見ればゴミゴミしていて住みづらそうと思う場所でも、その人にとっては居心地が良いということもあります。
馬がそんな感覚を持っているのかはわかりませんが、「中山巧者」「函館巧者」など特定の競馬場で好成績をあげる馬がいるのは事実です。
多くはコース形態や芝の種類が問題なのでしょうが、馬によっては山に囲まれた福島が好きだから頑張って走るというのもいるかもしれません。
予想する上で競馬場別実績はとても重要で、東京競馬場で好成績を上げていたとしても、中山競馬場では凡走するなどということがよくあるのです。
GⅠ9勝の名馬アーモンドアイが唯一大敗(9着)したのが中山競馬場で、独特なコース形態が全く合わなかったのだと想像できます。
中山巧者として知られるマツリダゴッホは、なぜか中山競馬場に来ると一生懸命走っていました。
得意とするロングスパートが決まりやすいコースということもありますが、まさに水が合う競馬場だったのでしょう。
過去のデータから競馬場実績をよく見極めて、期待値を調整してみてください。
距離別の実績を見る
今では考えられないことですが、クラシック3冠馬のナリタブライアンが天皇賞(春)3,200mのあとに、高松宮杯(1,200m)に出走して周囲を驚かせました。
結果は健闘しましたが4着敗退で、走る距離は大事だということがよくわかります。
2000年代になるとスプリンター・マイラーなどの言葉とともに距離別のスペシャリストが誕生し、多くの馬は自分の得意な距離範囲のみの出走で競走馬としての役割を終えます。
このように競馬場別実績と同様に距離別実績も大事です。
2025年の天皇賞(春)は3,200mの距離で、ヘデントールが優勝しました。
ヘデントールは前走がダイヤモンドステークス3,400m・1着、前々走が菊花賞3,000m・2着とステイヤーとしての素質が一気に開花した印象です。
近年のプロ野球は同じ投手でも、先発・セットアッパー・ストッパーなど得意とする役割が
分担されています。
競馬も同じように、スプリンターというくくりから、1,000m専門、1,200m専門などより細分化されてきています。
それらの実績を詳細に確認して、期待値を調整していきましょう。
脚質や位置取りに注目する
地方競馬場に行くと、「場立ち」といわれるレースを予想する予想屋がブースを構えています。
自家製のボードなどを使って、どの馬が逃げてどの馬がどのあたりで仕掛けてくるかなどを説明して、お金を払うとスタンプで押した買い目を手渡してくれるというシステムです。
ここで大事なのは場立ちの予想屋さんがレースのシミュレーションをしていることで、これはレースの予想をする上で極めて大事な要素になります。
レース展開が読めれば勝敗が読みやすくなるため、自分で図などを書いて展開予想をするクセをつけるといいですね。
元騎手の田原成貴さんはYoutubeで予想を公開する際、ボードを使って展開予想をしています。
騎手の目線からレース展開を予想しているので、当たる当たらないは別にして参考になるのでおすすめです。
どの脚質や位置取りがいいかは競馬場のコースや馬のクラスによっても違うので、それらを総合的に判断して期待値の上げ下げを行うようにしましょう。
持ち時計は馬の絶対値
馬の持ち時計とは、ある距離におけるその馬の最高タイムのことを言います。
そしてそのタイムが出せたということは、条件さえよければまたそのタイムで走れるということになるのです。
つまり持ち時計は馬の絶対値といえ、どのレースの予想でもこれを確認しておくといいでしょう。
例えば芝1.600m戦で、過去に1分31秒7の優秀なタイムを出した馬がいるとしましょう。
近走は凡走が続いていましたが、それは身体的・精神的な異常があったのかもしれません。
しかし今回はパドックで調子よく、体が回復したように見えます。
こんな時は持ちタイムで走れる可能性があるので、勝率を上げて期待値を操作するのが得策です。
そしてこのような時はオッズも高いので、期待値も大きくなり高配当のチャンスですね。
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追い切りは調子のバロメーター
競馬新聞を読んでいて、一番理解するのが難しいのが追い切り欄ではないでしょうか。
それでいて新聞のけっこう大きなスペースを割いていることから、予想する上で重要な要素なのだということがわかります。
新聞欄には200mごとのタイムが掲載されていますが、タイムの良し悪しだけで期待値を操作するのは危険です。
追い切りは調教助手や騎手など体重が異なる人が、いっぱいに追ったり馬なりだったりと様々な騎乗になります。
それによってタイムは大きく変わりますよね。
追い切りで一番重視したいのはキビキビ動いているかということなのですが、重賞レース以外は追い切り映像を観る機会がありません。
そこで、トラックマンといわれる新聞社の専門家のコメントを読み込んでみましょう。

トラックマンの「踏み込みよく好調キープ」などのコメントを信じて、追い切りの評価とします。
追い切りはレース数日前の馬の調子を見極めることができるので、成績が優秀な馬でも悪ければ評価を下げてみましょう。
馬体重増での人気落ちはチャンス
馬体重は増えても減っても、10kg以上の変化がある場合は注意が必要です。
夏負けして減少していたり、調教不足で増えているなど様々なことが考えられます。
その中で2・3歳馬の体重増は別で、単純に太いという状態ではなく、筋肉として成長していることがあるのです。
例えば休み明けのプラス24kgなんていう馬でも勝つことがありますし、またそういった馬は顔つきが変わって精悍になっています。
太すぎるのか成長分なのかはパドックを見るとよくわかるので、脚の踏み込みや素軽さをチェックしてください。
2・3歳馬の体重増はプラス要件として捉え、期待値をあげて高配当を狙いましょう。
未勝利戦と1勝クラスはパドック重視
パドックは見てもわからないという競馬ファンは多いですよね。
しかし何度もパドックを見続けていると、調子が良さそうとか、どうも重そうだなというのがわかるようになってきます。
この感覚を大事にしたいですね。
未勝利戦や1勝クラスの馬たちはそもそも勝ちパターンというのがなく、どのような状況で好走するのかが不明確です。
そこでこのクラスのレースは、パドックの状態を重視することをおすすめします。
過去のデータを60%、パドックの状態を40%くらいの割合で期待値を考えてもいいでしょう。
未勝利戦でも過去に2着・3着に入っている馬はパドックでも良く見えるものですが、たまに全然成績が良くないのに気合十分な馬がいます。
そんな時は高配当になるチャンスなので、期待値を上げて馬券に絡めてみましょう。
返し馬は最終決断の場
返し馬は馬券購入の最終決断の場といわれています。
馬場に入る時にスムーズにいければいいのですが、暴れて騎手のいうことを聞かなかったり、逆に元気がなかったりするときは期待値を下げることが必要です。
馬も生き物なので、馬場に出てから突然走る気をなくすこともあるでしょう。

また逆にパドックではぎこちない歩様だったのが、歩いているうちにほぐれて調子が良くなることもあります。
このように返し馬は最終確認、最終決断の場といえるのです。
特に人気を背負った馬の動向は、十分注意して見てみましょう。
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競馬における期待値を理解して勝率を上げよう
競馬の期待値について解説しました。
期待値は勝率☓オッズで求められ、意味がないという意見もありますが、予想する上での参考数値と考えれば有益です。
期待値の算出は主観によって変化する勝率をどう考えるかが大事で、過去のデータや競馬場や距離別の実績、さらにパドックなど様々な要素を検討することが必要になります。
そしてこれらを総合的に考えることで、馬券の精度アップが期待できるのです。
期待値を難しく考えずに、自分なりの期待値ランキングを作ってみてください。
その地道な努力が的中率と回収率の向上につながると信じて、各レースの予想をしていきましょう。

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