馬券の一種である「馬連」は、競馬初心者から競馬歴の長い人まで、多くの人に支持されている券種です。
単勝や複勝よりも配当期待値は高く、三連複や三連単よりも的中確率が高い券種として知られ、数ある馬券の中でもバランスに長けた券種といえるでしょう。
今回は、馬連馬券がどういった券種なのか、初心者にもわかるように解説します。
その上で、馬連の特殊な買い方や初心者向けの賭け方について、紹介していきます。
馬連の基本的な情報から応用まで幅広くまとめたのでぜひ参考にしてください。
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競馬の馬連とはどんな馬券?
最初に、競馬の馬連がどのような券種なのかを解説します。
馬連馬券に興味はあるものの、どういった券種なのかさっぱり分からないという方に向けてまとめています。
興味のある方は最初にご確認ください。
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馬連とは1着と2着の馬を着順不動で予想する賭け方
馬連とは、1着に来る馬と2着に来る馬を予想する券種です。
ただし、1着と2着の馬の着順は問われません。
例えば、Aという馬とBという馬の馬連を購入した場合、Aが1着、そしてBが2着に来たら馬連馬券は的中、逆にBが1着、Aが2着でも馬券は的中となります。
着順は不動なのでとにかく選択した2頭が1〜2着に来たらよいと覚えていただけたら良いでしょう。
馬連の組み合わせ計算式
馬連は2頭の馬を選択して予想する券種なので組み合わせの数も単勝や複勝と比較すると非常に多いです。
ところで、馬連の組み合わせ数は出走馬の数によって変わります。
馬連の組み合わせ計算式と早見表をまとめたので参考にしてみてください。
馬連の計算式 出走頭数÷出走頭数(-1)÷2=組み合わせ数 |
出走数 | 組み合わせ数 |
2頭 | 1通り |
3頭 | 3通り |
4頭 | 6通り |
5頭 | 10通り |
6頭 | 15通り |
7頭 | 21通り |
8頭 | 28通り |
9頭 | 36通り |
10頭 | 45通り |
11頭 | 55通り |
12頭 | 66通り |
13頭 | 78通り |
14頭 | 91通り |
15頭 | 105通り |
16頭 | 120通り |
17頭 | 136通り |
18頭 | 153通り |
競馬の馬連とはいつから発売されているのか
馬連馬券が発売されたのは1991年です。
競馬の歴史でいうと、オグリキャップが有馬記念で有終の美を飾ったのが1990年の暮れなので、その翌年から発売されました。
それまでは単勝と複勝、枠連しか発売されておらず、高配当を手にするなら枠連馬券でした。
ところが、枠連よりも難しい代わりに配当の期待値が高い馬連が導入されたことで、高配当を獲得したい競馬ファンの多くは馬連に移行しています。
現在は馬連以上に配当妙味の高い馬単や三連複、三連単が発売されましたが、馬連は的中率と配当妙味に長けたバランスの良い券種として、現在も一定の売上があるのです。
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競馬の馬連とは?ほかの馬券との違いについて
ここからは、馬連とそれ以外の馬券の違いについて解説します。
馬連馬券は1着馬と2着馬を2頭選択する券種ですが、他の券種と異なるポイント、的中率や配当妙味などの違いも同時にまとめました。
馬単とは着順を固定するかどうかが異なる
馬単は、1~2着に来るであろう馬の組み合わせを着順まで予想する券種です。
馬連は1~2着にさえ入線してしまえば着順は問いませんが、馬単の場合は着順までしっかり当てなければなりません。
1着と2着が逆になった場合、馬連なら問題なく的中ですが馬単は外れてしまうので、馬単のほうが難易度は高めです。
ただし、馬単は的中した時の配当妙味も高く、平均配当は馬連の約2倍です。
組み合わせ数も馬連の倍ある代わりに、的中率も倍高くなっているので、勝ち馬を見出すことができた場合は馬連より使い勝手の良い券種となるでしょう。
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枠連とは枠番か馬番で予想する点が違う
枠連と馬連は1着と2着の馬を着順不動で予想する点は同じです。
唯一の違いは馬連が「馬番」で予想するのに対し、枠連は「枠番」で予想することです。
そもそも、枠番は枠連しか活用されないので枠連自体が唯一無二の券種といえるでしょう。
なお、枠番には1~3頭の馬が入り、その組み合わせ数は最大でも36通りしかありません。
馬連がフルゲート18頭立てで153通り組み合わせがあるため、的中率は枠連のほうがはるかに高いです。
ただし、馬連の平均配当は約5,000円に対して枠連は約2,000円ほどしかないので、配当妙味は馬連のほうが勝っています。
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ワイドとは的中範囲が異なる
ワイド馬券は、選択した2頭の馬がいずれも1~3着に入線したら的中となります。
組み合わせ数は馬連と同じ数だけ存在していますが、ワイドは「1-2着」「1-3着」「2-3着」の3パターン的中の組み合わせがあります。
そのため、1点当たりの的中率は馬連の3倍です。
的中率が高いので予想しやすいですが、当然ながら配当妙味は少なく、多点買いで買いすぎるとトリガミになる可能性もある券種です。
▼競馬のワイドボックスについてわかりやすく解説しています!
競馬の馬連とは?確率と平均配当を分析
競馬の馬連はバランスに長けた券種ですが、的中確率と平均配当はいくらなのか気になる方もいるでしょう。
馬連の的中確率と平均配当をまとめたので参考にしてください。
的中確率
馬連の1点当たりの的中確率は、以下の数式を用いて求めることができます。
1÷組み合わせ数×100 =1点当たりの的中確率(%) |
組み合わせ数は当記事の「馬連の組み合わせ計算式」の見出しで早見表を掲載しているのでそちらをご覧ください。
1点当たりの計算式を求める際、例えば出走馬が10頭立ての場合、馬連の組み合わせは45通りとなります。
このときの1点当たりの的中確率は下記の通りです。
1÷45×100=2.2% |
10頭立てのレースにおける馬連の1点当たりの的中確率は1/50程度となります。
数字だけ見たら相当小さいですが、実際のところは馬の強弱で傾向が変わるため、しっかりと馬券予想を行うことで数値以上の的中率につなげることが可能です。
▼競馬の当たる確率について知りたい方はこちら!
平均配当
馬連の平均配当をまとめてみました。
対象にしたのは2023年の1月から12月まで行われた3,456レースです。
同時に、他の券種の平均配当もまとめたので比較してみましょう。
券種 | 平均配当 |
単勝 | 969円 |
複勝 | 334円 |
枠連 | 2,122円 |
馬連 | 5,369円 |
馬単 | 10,605円 |
三連複 | 19,688円 |
三連単 | 127,180円 |
平均配当は5,369円でした。
ちなみに、2022年の中央競馬全レースの馬連平均配当が5,013円、2021年は5,653円なので、平均配当は約50倍あると見て良いでしょう。
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競馬における馬連の特殊な買い方3選
馬連にはいくつか特殊な買い方が存在しています。具体的には下記3つがあります。
- 馬連ボックス
- 馬連流し
- 馬連フォーメーション
上記3つの特殊な買い方について説明します。
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馬連ボックス
馬連ボックスは、選択した全ての馬番の組み合わせをまとめて購入する買い方です。
例えば、A,B,C,Dの4頭をボックスで購入した場合、以下の組み合わせを購入することになります。
A-BA-CA-DB-CB-DC-D |
全部で6つの組み合わせが存在していますが、1点ずつ購入するのは骨が折れます。
しかし、ボックスを使えば最低限の入力だけでまとめて購入することができるので大変便利な買い方なのです。
ボックスはまとめて購入するので馬券購入費は高くなりがちですが、その分的中率も高めることができます。
ただし、購入しすぎるとトリガミになる可能性があるため、むやみやたらに馬を追加しないようにしましょう。
▼ボックスの組み合わせ数について解説しています!
馬連流し
馬連流しは軸となる馬1頭と、相手馬数頭に流す買い方です。
流しは多点買いになりますが、いずれも軸馬をベースにしながら異なる相手との組み合わせを購入しています。
馬連における軸馬は1~2着に来る馬を指しています。
そのため、高確率で1~2着に来る馬を見つけることができれば馬連流しは少数買いで的中につなげることができるのです。
大変便利ですが、軸馬が3着以下に敗れてしまったら相手馬が複数1~2着に来ても馬券は外れてしまいます。
買い目を抑えられるので馬連流しは便利ですが、軸馬が見つからないレースは無理に購入しないほうが良いでしょう。
▼競馬の馬連流しについてもっと詳しく知りたい方はこちら!
馬連フォーメーション
馬連のフォーメーションは、着順ごとに複数の馬を選択できる買い方です。
馬連流しにおける軸馬は1頭しか選択できませんが、フォーメーションの場合は相手馬だけではなく軸馬も複数選択できるのが最大のポイントといえるでしょう。
フォーメーションは馬連流しよりも的中率を高め、ボックスよりも買い目を抑えられるハイブリッドな買い方です。
ただし、購入点数を求めるのが複雑になりがちなので、「フォーメーション組合せ数計算」など、計算ツールを活用しながら予想することをおすすめします。
▼競馬のフォーメーションについてはこちらで詳しく解説しています!
競馬初心者におすすめしたい馬連の賭け方3選
これまで馬連に関する基本的な情報や特殊な買い方を紹介しました。
ここからは競馬初心者におすすめしたい馬連の賭け方を解説します。
初心者の方に向けた内容となっているので、競馬を始めたばかりの方や馬連馬券の買い方がいまいちよく分からない方はぜひご覧ください。
連対しそうな馬が馬連の軸に最適
馬連で欠かせないのが、軸馬選びです。
馬連における軸馬とは「1~2着に来る馬」を指します。
出馬表をすべてチェックしたうえで、もっとも1~2着に来そうな馬を軸馬に選択しましょう。
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相手候補は絞る
軸馬を選択できたら次に相手候補を選択します。
相手候補は1頭に絞ることができれば理想ですが、馬連は1点当たりの的中率はそこまで高くありません。
また、的中した時の平均配当も50倍ほどあるため、ある程度は買い目を広げることができます。
しかし、あまりにも買い目を広げるのはおすすめできません。
なぜなら、上位人気馬で決着した場合は配当が1,000円を切ることも珍しくないからです。
配当が安かったらトリガミになる可能性もあるので、できることなら5点以内に抑えることが大事です。
なぜ、5点以内かというと、5点以内ならトリガミになる可能性を抑えられますし、万が一トリガミになってもそこまで損失はないからです。
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状況次第で1点当たりの購入金額を変える
馬連で多点買いを行う際、1点当たりの購入金額を変えることができます。
例えば、A-Bの馬連組み合わせを1,000円、A-Cという組み合わせを2,000円で購入することも可能です。
1点当たりの購入金額を変えるメリットは、トリガミを避けられることです。
例えば、A-Bの馬連オッズが1.5倍、A-Cの馬連オッズが10倍だとします。
このとき、A-BとA-Cの組み合わせをそれぞれ1,000円ずつ購入すると馬券購入金額は2,000円です。
これでA-Cが来た場合は払い戻しは10,000円なので黒字になりますが、A-Bが来た場合、払い戻しは1,500円なので500円の赤字となります。
しかし、A-Bの馬券を1,500円、A-Cの馬券を500円購入した場合はどちらが来ても黒字になります。
1点当たりの買い目を変えることで、どの組み合わせが来ても黒字収支にすることが可能です。
多点買いする際は参考にしてください。
なお、赤や青のマークシートでは「同じ購入金額で」まとめて購入するため、このテクニックを使う際は緑のマークシートを利用しましょう。
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競馬の馬連とは:まとめ
今回は競馬の馬連についてまとめました。
馬連は1991年に発売された券種で、現在は的中率と配当のバランスがちょうどいいため、一定のニーズがあります。
1~2着の馬を着順不動で当てることができれば的中になるため、2頭以上の馬を選択する券種における難易度はやさしい馬券だといえるでしょう。
配当妙味も50倍以上あるので期待値も高いですし、何度か購入していたら初心者でも扱えるようになるでしょう。
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