競馬の獲得賞金ランキングTOP10!日本一・世界一はあの馬!【現役の馬も紹介】

競馬の獲得賞金ランキングTOP10!日本一・世界一はあの馬!【現役の馬も紹介】
山田 健太郎 この記事の監修者 山田 健太郎
   

競馬歴30年。地方競馬新聞記者として10年間勤務。競馬情報サイトの編集長として5年間勤務。その後、フリーランスライターとして独立し、競馬関連の執筆活動を開始。

現在は、競馬情報サイトや雑誌への寄稿、競馬関連書籍の執筆などを行っている。

競走馬はレースに勝つたびに獲得賞金が得られます。

そして、有名なレースは総じて賞金額が高い傾向があります。

過去にはたった1頭の馬が何億も稼いだケースも見られました。

そこで、当記事では歴代の日本馬がどれだけ賞金を稼いだのか、ランキング形式で発表します。

知名度の高いあの馬や、意外なあの馬まで、果たしてどの馬がランクインしているのか、チェックしてみましょう。

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目次

日本競馬の獲得賞金ランキングTOP10

日本競馬の獲得賞金ランキングTOP10

これまで、日本競馬では何万頭もの馬がターフでデビューし、大舞台で活躍しました。

振り返れば、1,000頭以上もの馬がG1レースに勝利しています。

ビッグレースを勝利した馬は多額の資金を獲得できますが、その中でも特にたくさんの賞金を獲得した日本馬をランキング形式で発表します。

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第1位:ウシュバテソーロ

オルフェーヴル
ミルフィアタッチ
母の父キングカメハメハ
主な勝ち鞍ドバイワールドカップ(G1)
2023年
獲得賞金22億1567万8200円

日本馬でもっとも多くの賞金を稼いでいたのはウシュバテソーロでした。

ウシュバテソーロはもともと東京大賞典や川崎記念など、地方の交流重賞で活躍しています。

この時点では獲得賞金は多くありませんでしたが、2023年のドバイワールドカップを勝利し、1着賞金9億円相当を稼ぎました。

たった1回のレースでこれだけの賞金を獲得できるなんて驚きです。

また、2024年はサウジカップで2着に入って約5億円、続くドバイワールドカップも2着入線し、約3億4,000万円の賞金を獲得したことで、史上ナンバーワンの獲得賞金額を達成したのでした。

なお、ウシュバテソーロは2024年6月時点で現役馬なので、まだまだ獲得賞金額を増やせる見込みがある馬です。

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第2位:イクイノックス

キタサンブラック
シャトーブランシュ
母の父キングヘイロー
主な勝ち鞍ジャパンカップ(G1) 2023年
獲得賞金22億1544万6100円

獲得賞金ランキング第2位は、2023年まで破竹の勢いで勝ち続けていたイクイノックスです。

イクイノックスはキタサンブラック産駒のセカンドクロップ(第2世代)で、意外にもクラシックレースの勝利はありません。

ところが、2022年の天皇賞(秋)で大逃げを仕掛けたパンサラッサを捉えると、同年有馬記念も優勝します。

2023年、古馬緒戦に挑んだ「ドバイシーマクラシック」では、これまで見せなかった逃げの競馬で、しかも持ったままの勝利で世界最強馬に認定されました。

その影響は国内に帰ってからも続き、連覇のかかった天皇賞(秋)は1分55秒2という異次元のタイムで優勝、続くジャパンカップでも三冠牝馬のリバティアイランドを赤子扱いする走りで勝利しています。

4歳の時点で輝かしい成績を残しており、5歳以降も走れたと思いますが、種牡馬としての未来を考慮し、4歳冬に引退しています。

5歳になった今年も現役を続行していたら、まだまだ獲得賞金を伸ばしていたことでしょう。

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第3位:アーモンドアイ

ロードカナロア
夫妻地パンドラ
母の父サンデーサイレンス
主な勝ち鞍ジャパンカップ(G1) 2018年
獲得賞金19億1526万3900円

獲得賞金ランキング第3位に輝いたアーモンドアイは史上5頭目となる三冠牝馬で、3歳のときに出走したジャパンカップで記録した2分20秒6のワールドレコードは今も破られていません。

牝馬ですが、牡馬にも負けない末脚が最大の武器で、古馬になってからも天皇賞(秋)やドバイターフを勝利していました。

引退レースとなった2020年のジャパンカップでは同年三冠馬のコントレイル・デアリングタクトと共演し、見事快勝しています。

後輩三冠馬に三冠馬としての意地と力強さを証明し、ターフを去りました。

現在は繁殖牝馬として第二の馬生を送っています。

なお、アーモンドアイが手にした芝G1の数は9つで、芝の馬としては、日本馬の中でももっともたくさんのG1レースを勝利していました。

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第4位:キタサンブラック

ブラックタイド
シュガーハート
母の父サクラバクシンオー
主な勝ち鞍有馬記念(G1) 2017年
獲得賞金18億7684万3000円

キタサンブラックは歌手の北島三郎氏が所有する馬としても有名で、3歳のときには最後の一冠である菊花賞を勝利しました。

春のクラシックは同期のドゥラメンテの影に隠れていましたが、古馬になってからは徐々に頭角を露わにしています。

天皇賞(春)を連破しているように、無尽蔵に近いスタミナを活かした逃げ~先行競馬を得意としており、最終的に手にしたG1タイトルは7つになりました。

これまで一環として国内のレースを使い続けているうえ、馬主が北島三郎氏ということもあって競馬に詳しくない人にもその名が轟いています。

ちなみに、北島三郎氏はこれまで馬主を50年以上も続けていましたが、意外にもはじめてG1優勝レイを手にしたのはキタサンブラックの菊花賞です。

G1馬のオーナーになるのは非常に難しいものの、続けていればいつか実ることを証明されたのでした。

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第5位:パンサラッサ

ロードカナロア
ミスペンバリー
母の父モンジュー
主な勝ち鞍サウジカップ(G1) 2023年
獲得賞金18億4466万3200円

快速の逃げ馬として、晩年に活躍したパンサラッサは条件戦上がりの馬で、若いころはそこまで知名度は高くありませんでした。

ところが、古馬になってから少しずつ力をつけはじめ、初めて海外遠征を行ったドバイターフでは海外のロードノースと同着1位入線し、見事G1馬の座を獲得しています。

そして、翌年はダートのサウジカップに出走しました。

はじめてのダート戦でしたが、なんとここでも優勝し、たった1戦で13億5,000万円も稼いでしまったのです。

サウジカップを勝利したことで、これまで獲得賞金圏外でしたが一気に上位に入選しました。

パンサラッサが獲得賞金ランキングにランクインしているのは、サウジカップの勝利が大きく影響しています。

第6位:テイエムオペラオー

オペラハウス
ワンスウエド
母の父Blushing Groom
主な勝ち鞍有馬記念(G1) 2000年
獲得賞金18億3518万9000円

「世紀末覇王」の異名を持つテイエムオペラオーは日本競馬史上ただ1頭、グランドスラムを成し遂げた馬です。

グランドスラムとは、年間の牡馬混合古馬G1を全勝することです。

当時は大阪杯がまだG2でしたが、それでも天皇賞(春・秋)と宝塚記念、ジャパンカップに有馬記念と、5つのG1レースが存在していました。

テイエムオペラオーは上記5つのG1レースを全勝しています。

また、前哨戦として挑んだ京都記念や阪神大賞典、京都大賞典も勝利していたのでこの年は無敗で全レースを完勝したのでした。

デビューから引退まですべてのレースで和田騎手が騎乗し、現在の和田竜二騎手を育て上げた馬といっても過言ではないでしょう。

晩年はふたつ年下のジャングルポケットやマンハッタンカフェに敗れており、後輩に引導を渡すように引退しています。

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第7位:ジェンティルドンナ

ディープインパクト
ドナブリーニ
母の父Bertolini
主な勝ち鞍ジャパンカップ(G1) 2012年
獲得賞金17億2603万400円

ジェンティルドンナは、数多くいるディープインパクト産駒の中でももっとも活躍した三冠牝馬です。

現役時代に手にしたG1タイトルは7つで、牝馬三冠レースだけではなく、ジャパンカップでは一つ上の三冠馬オルフェーヴルに先着しており、牡馬相手にも負けない力強さが持ち味でした。

ドバイシーマクラシックで2年連続連対していたり、引退レースとなった有馬記念はキャリア初の中山競馬で勝利していることから、どんな舞台でも能力を引き出せる馬でした。

引退後は種牡馬入りしています。

産駒のジェラルディーナがエリザベス女王杯を勝利したことで、親子でG1タイトルを手にしました。

第8位:オルフェーヴル

ステイゴールド
オリエンタルアート
母の父メジロマックイーン
主な勝ち鞍有馬記念(G1) 2011・2013年
獲得賞金15億7621万3000円

オルフェーヴルは史上6頭目の三冠馬です。

東日本大震災の年のクラシックホースで、日本全国がどこか沈んだ雰囲気の中、持ち前のスタミナとパワーを活かした競馬で三冠タイトルを制し、日本を明るいニュースで包み込みました。

オルフェーヴルの最大の特徴はその気性の荒さでしょう。

先ほど紹介した三冠馬であるディープインパクトを優等生とするなら、オルフェーヴルは世紀の暴れん坊といえる存在でした。

能力こそ高いものの癖が強すぎる馬で、走らないときは全然走りません。

裏を返せば走るときは高いパフォーマンスを発揮する馬でもあり、世界最高峰レースである凱旋門賞では2年連続2着と、日本の競馬ファンを大いに盛り上げました。

引退レースとなった有馬記念でもライバルのウインバリアシオンに8馬身差の圧勝で、見事有終の美を飾っています。

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第9位:ブエナビスタ

スペシャルウィーク
ビワハイジ
母の父Caerleon
主な勝ち鞍ジャパンカップ(G1) 2011年
獲得賞金14億7886万9700円

ブエナビスタは2009年クラシック世代の牝馬で、3歳時は桜花賞とオークスの二冠を達成しています。

そして、古馬になってからはハードなスケジュールをクリアしました。

ドバイ遠征⇒⇒ヴィクトリアマイル⇒宝塚記念⇒秋古馬三冠レースを2年連続行った牝馬は今なおいないでしょう。

また、一つ年下の世代がヴィクトワールピサやローズキングダム、エイシンフラッシュにルーラーシップなど、強敵ぞろいの中で健闘したのもブエナビスタの強みです。

引退レースとなった有馬記念は7着に沈みましたが、同年の三冠馬であるオルフェーヴルに次世代の競馬界を託し、サーフを去りました。

第10位:ディープインパクト

サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
母の父Alzao
主な勝ち鞍有馬記念(G1) 2006年
獲得賞金14億5455万1000円

近代競馬の結晶としても有名ですし、抜群の安定感でいくつものG1タイトルを手にしたディープインパクトは一般の人にも名前が知れ渡っているほどの名馬です。

現役時代はシンボリルドルフ以来となる無敗の三冠を達成しました。

そして、古馬になってからも安定した追込競馬で勝利を重ね、通算14戦12勝という輝かしい成績で引退しています。

4歳の時点でG1タイトルを7つ手にしており、5歳以降もまだまだ活躍できたはずです。

しかしながら、父サンデーサイレンスが死去したことでポストサンデーサイレンスの確保が急務となりました。

ディープインパクトはサンデーサイレンスの後継者として非の打ち所がなかったため、種牡馬として第2の馬生を送ることとなったのです。

種牡馬入りしてからも、数えきれないほどのG1ホースを世に送り出し、ディープインパクトは競走馬としても、種牡馬としても大活躍しました。

2019年に亡くなりましたが、現在もディープインパクトの血を継ぐ産駒がターフを走っています。

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【競馬】世界一賞金を獲得した馬2頭

【競馬】世界一賞金を獲得した馬2頭

これまでは日本馬に絞って獲得賞金の高い馬を紹介しました。

しかし、世界には日本では考えられないほど稼いでいる馬もいます。

ここからは、世界の賞金王と賞金女王にスポットを当ててみました。

世界一賞金を獲得した牡馬:ゴールデンシックスティ

Medaglia d’Oro
Gaudeamus
母の父Distorted Humor
主な勝ち鞍香港マイル(G1) 2020年
獲得賞金33億4,000万円

世界最高の獲得賞金を手にした馬は、香港のゴールデンシックスティです。

ゴールデンシックスティはこれまでにG1レースを10勝していますが、ほとんどがマイルのものでした。

香港マイルを連勝したり、チャンピオンズマイルを3勝など、香港最強馬として今なお君臨しています。

現在は8歳馬で2024年のチャンピオンズマイルでは4着に敗れており、少し衰えがきているかもしれません。

しかしながら、陣営は引退発言を撤回していることからまだまだレースでの活躍に見込みあると踏んでいるようです。

どこまで獲得賞金を伸ばせるか、他国の馬ながらも注目し続けたいです。

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世界一賞金を獲得した牝馬:ウィンクス

Street Cry
Vegas Showgirl
母の父Al Akbar
主な勝ち鞍クイーンエリザベスステークス(G1) 2019年
獲得賞金21億2,400万円

オーストラリアの競走馬である名牝ウィンクスは、連勝記録数が桁違いな馬としても有名です。

デビューしたてのころはそこまで目立つ活躍を見せていませんでしたが、4歳のときに勝利したサンシャインコーストギニーから、無敗街道を歩み始めます。

なんと、この勝利から7歳で引退するまで33連勝という記録を達成したのです。

それだけではなく、G1レースを25連勝、さらには4年連続年度代表馬に選出など、世界中の競馬関係者を驚かせるような記録を樹立しました。

引退レースとなったクイーンエリザベスステークスでも勝利し、33連勝でターフを去っています。

現在はオーストラリアで繁殖牝馬入りしています。

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競馬における現役馬の獲得賞金ランキングTOP3

競馬における現役馬の獲得賞金ランキングTOP3

これまで歴代の馬も含めた獲得賞金ランキングを発表しましたが、日本国内の現役馬で賞金上位の馬はどの馬でしょうか?

TOP3までを発表するので、参考にしてみてください。

1位:ウシュバテソーロ

ウシュバテソーロの獲得賞金は22億1567万8200円です。

2023年に行われたドバイワールドカップ(G1)をはじめ、さまざまなレースで大活躍しています。

2位:シャフリヤール

現役馬で2番目に賞金を獲得しているのがシャフリヤールです。

現在の獲得賞金は12億4685万6200円ですが、その快進撃はまだまだ止まりません。

主な勝ち鞍として、2021年の日本ダービー(G1)が挙げられます。

3位:ドウデュース

最後はドウデュースを紹介します。

2022年の日本ダービー(G1)をはじめ、さまざまなレースで勝利をおさめたこの馬の獲得賞金額は、10億4965万9800円にのぼります。

これからの活躍も期待されている現役馬です。

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競馬の獲得賞金ランキング:まとめ

競馬の獲得賞金ランキング:まとめ

今回は競馬の獲得賞金ランキングをまとめました。

数多くの名馬の名前が並んでおり、いくつものビッグレースを勝利した馬ほど賞金を稼いでいました。

ただ、近年は日本以上に賞金が高いサウジカップやドバイワールドカップの影響もあって、海外遠征した馬が上位にランクインするケースも増えてきています。

ウシュバテソーロやパンサラッサはまさにその典型で、1回の勝利で上位にランクインしています。

長く続きそうな円安の影響もあり、今後は海外遠征組のほうが賞金獲得のチャンスは増えるでしょう。

今後も賞金ランキングの変動に注目していきたいです。

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この記事を書いた人

競馬は奥深いギャンブルであり、楽しみ方は人それぞれです。私は、競馬ファン一人ひとりの楽しみ方に寄り添い、競馬の魅力を伝える記事を執筆していきたいと思っています。

<略歴>
・地方競馬新聞記者として10年間勤務
・競馬情報サイトの編集長として5年間勤務
・フリーランスライターとして独立し、競馬関連の執筆活動を開始
・現在は、競馬情報サイトや雑誌への寄稿、競馬関連書籍の執筆などを行っている

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