競馬初心者に人気のあるワイド馬券は2頭以上の馬を選択して予想する券種で、比較的的中しやすいことから多くの人に支持されています。
なぜなら、ワイドは的中パターンが3通り存在するからです。
例えば、複勝を除く他の券種は通常1つの組み合わせしか的中パターンが存在しませんが、ワイドは3つの異なる的中の組み合わせがあるため、結果的に的中率が高くなるのです。
さらに、ワイド馬券を複数購入した場合、選んだ組み合わせのうち2つ以上が的中することがあります。
このようなケースでは、2つの買い目が的中することを「ダブル的中」、3つの買い目が的中する場合は「トリプル的中」と呼びます。
ダブル的中やトリプル的中が達成出来たら、回収率の向上に期待できますし、何よりも的中の喜びが芽生えることでしょう。
当記事ではワイド馬券でダブル的中やトリプル的中を狙うためのポイントやコツについて詳しく解説します。
ワイドで効率よく回収率を上げたい方は、ぜひ参考にしてください。
ダブル的中・トリプル的中でおなじみの「ワイド馬券」とは？
今回の記事ではワイド馬券のダブル的中やトリプル的中について詳しく解説します。
しかしその前に「ワイドとはどのような馬券なのか」が分からない競馬初心者の方も多いのではないでしょうか。
実際に競馬を始めたばかりの方は、ワイドよりも1頭の馬を選んで予想する単勝や複勝の方を好んで購入する傾向があります。
また、競馬初心者に限らず、ある程度経験を積んだ方の中にもワイドを一度も購入したことがないという方もいるでしょう。
そこで、ワイド馬券についてよく分からないという方のために、まずはそのワイドの基本的な情報について解説します。
ワイドは選択した2頭の馬が3着以内に入線したら的中する馬券
ワイド馬券は2頭の馬を選び、その2頭がどちらも3着以内に入れば的中となる馬券です。
2頭の馬を選択して予想する馬券にはワイドのほかに枠連、馬連、馬単があります。
しかし、これらの券種では選んだ2頭が1～2着に入らなければ的中にならないため、難易度は高いです。
対して、ワイドは対象範囲が3着以内と広く、片方が3着でももう片方が2着以内に入れば的中するため、比較的当たりやすいです。
このように、ワイド馬券は数ある券種の中でも的中率が高い馬券といえるでしょう。
ワイドの的中パターンは3通りある
ワイドのもう一つの特徴は、的中パターンが3つ存在することです。
ワイドの的中条件は選んだ2頭の馬が3着以内に入線することですが、その組み合わせには以下の3通りがあります。
- 1～2着
- 1～3着
- 2～3着
このように、3通りの的中パターンが存在するのはワイドと複勝のみです。
それ以外の馬券では同着にならない限り、的中の組み合わせは1通りしかありません。
的中パターンが3つあるため、ワイドではダブル的中やトリプル的中を狙うことが可能となります。
複勝のダブル的中とトリプル的中は非現実的
少し話は脱線しますが、複勝馬券は選択した1頭の馬が3着以内に入線したら的中する馬券なので、ワイドと同じく3つの的中パターンががあります。
複勝を複数購入した場合でもダブル的中やトリプル的中は狙えますが、複勝の多点買いはあまりおすすめできません。
なぜなら、複勝の平均オッズが安すぎるからです。
複勝の平均配当は約300円といわれていますが、人気馬の場合は200円を下回るケースも珍しくありません。
例えば、複勝オッズ1.5倍の馬の複勝馬券を2点、それぞれ100円ずつ購入した場合、2頭とも馬券に絡んだら300円の払戻で黒字となります。
ところが、1頭でも馬券外に敗れてしまうと払戻は150円となります。
馬券購入費が200円なのでマイナス50円のトリガミとなってしまうのです。
2頭とも馬券に絡んで初めて黒字になるのではリスクが大きすぎますし、この場合は2点ではなく1点買いに絞って投資を集中したほうが確実にトリガミを回避できるうえ、収支向上にもつながるでしょう。
配当が安すぎる複勝馬券の多点買いはトリガミのリスクが生じやすいことから、おすすめしがたく、ダブル的中とトリプル的中は実質ワイドの専売特許なのです。
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ダブル的中・トリプル的中とは
前の見出しではワイド馬券の基本的な情報を解説しました。
ここからは、当記事の本題であるダブル的中とトリプル的中について解説します。
ワイドのダブル的中は選択した2つの組み合わせが的中すること
ワイドのダブル的中とは、複数の組み合わせを購入した際、2つの買い目が的中することを指します。
例えば、以下のようにワイド馬券を購入したとします。
A-B
A-C
A-D
A-E
A-F
Aという馬を軸にした5頭流しですね。
それでは、次のようなレース結果になった場合の的中パターンを確認してみましょう。
1着：A
2着：B
3着：C
ワイドの的中パターン
A-B
A-C
B-C
購入した馬券の中で「A-B」と「A-C」の組み合わせが的中しているため、ワイドのdブル的中が成立しました。
このように、ワイドは3つある的中パターンの内の2つを的中させることでダブル的中となります。
ワイドのトリプル的中は選択した3つの組み合わせが的中すること
ワイドのトリプル的中は、多点買いで購入し組み合わせのうちの3つが的中することを指します。
具体例をあげて説明しましょう。
ワイドの5頭ボックス
V,W,X,Y,Z
組み合わせ
V-W
V-X
V-Y
V-Z
W-X
W-Y
W-Z
X-Y
X-Z
Y-Z
こちらはVからZという馬を5頭選択したワイドのボックス買いで、組み合わせ総数は10点です。
次に、下記のような結果になった場合の的中パターンを確認します。
1着：X
2着：Y
3着：Z
ワイドの的中パターン
X-Y
X-Z
Y-Z
選択した5頭ボックスの中から「X-Y」、「X-Z」、「Y-Z」の3つの組み合わせがすべて的中し、トリプル的中となりました。
ワイドでダブル的中・トリプル的中を狙う買い方
ワイドのダブル的中やトリプル的中は、多点買いを活用することで狙えます。
本来であれば、時間をかけて買い目を選ぶのが理想ですが、手軽に多点買いでき、なおかダブル的中やトリプル的中を狙える方法もありますよ。
ここからは、気軽にダブル的中とトリプル的中を狙える2つの買い方について解説していきます。
ワイドボックス
もっとも一般的な買い方はワイドボックスです。
ボックスとは選んだ複数の馬の組み合わせをすべて購入する買い方で、楽に買えるのが大きな特徴です。
例えば、A,B,C,D,Eの5頭のワイドボックスを購入し、これらの馬の中から3頭が馬券に絡めばトリプル的中は確定します。
ワイドボックスは複数の組み合わせを気軽に購入できるため、トリプル的中が狙いやすいのです。
ただ、ワイドボックスはすべての組み合わせを購入する性質上、余計な買い目も選択してしまうデメリットがあるため、何も考えずにたくさんの馬を選択するのは控えましょう。
ワイドの流し
ワイドの流しはある1頭の馬を軸にして、他の複数の馬と組み合わせて購入する方法です。
例えば、Aという馬を軸にしてB,C,D,E,Fの5頭の馬と組み合わせる場合は「5頭流し」と呼びます。
ワイドの流しの大きな特徴は、軸馬さえ決めてしまえば、あとは相手となる馬を選ぶだけです。
そのため、無駄な買い目を減らして効率的に高配当を狙うことができます。
また、選んだ相手馬が複数馬券に絡むことでより高い配当が期待できるダブル的中を狙うことも可能です。
なお、少し複雑ですが軸馬を2頭選ぶことでトリプル的中も狙えます。
例えば、AとBを軸馬にして、相手にC,D,Eを組み合わせて流します。
このとき、軸馬AとBの組み合わせも購入することで、下記7つの組み合わせができました。
A-B
A-C
A-D
A-E
B-C
B-D
B-E
この中で、軸馬のAとBが馬券に絡み、相手馬のC,D,Eのいずれかが上位に来てくれればトリプル的中となります。
ワイドのダブル的中とトリプル的中で高配当を狙う5つの買い方
ワイドのダブル的中とトリプル的中は収支の大幅向上につながるため、多点買いで購入する際は積極的に狙いたいです。
ただし、やみくもに多点買いしてもなかなか的中できませんし、仮に的中したとしても高リターンを得るのは難しいです。
ここからは、ワイドでダブル的中やトリプル的中を狙いつつ、さらに回収率向上につながる買い方を5つ紹介します。
穴馬を絡めるのが基本
ワイドの多点買いでは穴馬を絡めることが基本となります。
なぜなら、人気馬同士の組み合わせの配当妙味が安くなるからです。
特に配当が安い馬の組み合わせを含めた多点買いはトリガミになりやすいです。
例えば、2024年の天皇賞(秋)では1番人気のリバティアイランドと2番人気のドウデュースが人気の中心でした。
リバティアイランドとドウデュースのワイドオッズは2.5倍から2.9倍しかありません。
仮に的中したとしても配当妙味は300円を切るため、多点買い購入の場合はダブル的中やトリプル的中ではない限り収支向上は容易ではありません。
そのため、積極的に穴馬を狙って少しでもオッズ妙味の高い買い方を狙っていきたいです。
なお、組み合わせとしては人気馬と穴馬の買い方を推奨します。
穴馬同士の組み合わせはオッズ妙味こそ高くなりますが、競馬で穴馬が複数絡むレースはそこまで多くありません。
むしろ、人気馬と穴馬で決着付くことの方が多いため、人気馬と穴馬で予想したほうが現実的なのです。
ちなみに、人気馬と穴馬のワイドは意外と配当妙味は高くつくことが多いです。
先ほど紹介した2024年の天皇賞(秋)で例を挙げると、優勝したのが2番人気のドウデュース、そして2着には9番人気のタスティエーラが入線しました。
典型的な人気馬と穴馬の組み合わせですが、この2頭のワイドは3,000円付いています。
ワイドの平均配当が約1,800円といわれているので、平均以上の払戻となりました。
人気馬と穴馬の組み合わせでも高リターンに期待できるので、現実的な的中という意味でも人気馬と穴馬で買うことは抑えておきたいです。
買い目は10点までに抑えたい
ワイドの多点買いで気を付けたいのが買い目を増やしすぎないことです。
特にボックス馬券は気軽に多点買いできるのでつい買い目を増やしたくなりますが、あまりにも増やしすぎると想像以上の購入点数となってしまいます。
もしも馬券が的中したとしても、ダブル的中やトリプル的中に恵まれなかったり、配当妙味が小さかったらトリガミも珍しくありません。
ボックスは便利な買い方ですが、あまりにも買い目が増えそうなら見直すべきです。
また、ワイドは全券種の中でも1点あたりの的中率が高いため、そこまで買い目を増やさなくても問題ありません。
理想としては、多くても10点以内、ボックスで言うなら5頭までに抑えるのが良いでしょう。
1点100円で購入した場合の総投資額は1,000円で抑えられるため、トリプル的中が発生したらよっぽど順当で決まらない限りはほぼ確実に回収率向上につなげられます。
また、外れたとしても損失を最小限に抑えられるため、ローリスクハイリターンな買い方ができるのです。
馬券に絡むであろう馬が1頭でも見つかれば流しで買う
ワイドのダブル的中やトリプル的中を狙う上で考えたいのがボックスで買うか、それとも流しで買うかどうかです。
馬券予想の大事なポイントとなりますが、指標にしたいのが「馬券に絡む馬が1頭でも見つけられるかどうか」です。
もしも、1頭でも馬券に絡みそうな馬が見つかったのであれば、その馬を軸にした流しを推奨します。
なぜなら、流しはボックスと比較しても圧倒的に買い目を抑えられるからです。
投資金額を抑えることができれば的中したときに回収率向上にもつながるため、理想としてはボックスよりも流しでダブル的中を狙うのが良いでしょう。
ちなみにワイド流しにおける軸馬の探し方は複勝1点買い予想と同じです。
軸馬探しというと何となく難しくなるかもしれませんが、複勝で買いたい馬を1頭選ぶと考えたら予想のハードルも下がるのではないでしょうか。
軸となる馬が見つからなければボックスで買う
ワイドでダブル的中やトリプル的中を狙う際は、買い目を抑えられる流しで予想するのが基本です。
ところが、レースによってはいくら頭をひねっても馬券に絡む馬が1頭も見つからないケースも少なくありません。
こういった場合は流しよりもボックスで幅広く購入したほうが的中につながります。
流しは軸馬さえ見つかれば最小限の買い目で的中を狙えますが、その理由は軸馬が高確率で馬券に絡む根拠がるからです。
言い方を変えれば、軸馬が馬券外に沈んでしまえばいくら相手馬が馬券に絡んでも不的中になってしまうのが流しのリスクといえるでしょう。
その点、ワイドのボックスは選択した馬のうちの2頭が馬券に絡んでくれれば的中は保障されるため、流しのように必ず軸馬が馬券に絡まなければならないリスクはありません。
馬券に絡む馬が1頭も見つからないような難しいレースでダブル的中やトリプル的中を狙う場合は流しよりもボックスの方が適しているのです。
荒れそうなレースは穴馬同士のボックスで買うと高回収率に期待できる
競馬は1日にたくさんレースも開催されていますが、その中には明らかにオッズが割れていて荒れそうなレースも存在しています。
荒れるレースというのは人気馬が馬券に沈む可能性があるレースのことで、相対的に人気のない馬が馬券に絡む可能性が高いです。
荒れる要素があるレースではあえて穴馬同士で購入するのも良いでしょう。
なぜなら、仮にダブル的中やトリプル的中ではなかったとしても高回収率に期待できるからです。
なお、荒れるレースでダブル的中やトリプル的中を狙う際は流しよりもボックスを推奨します。
なぜなら軸馬を見つけるのは非常に難しいからです。
荒れるレースは軸馬が飛ぶことも頻繁にありますし、相手馬3頭が上位を独占したら目も当てられません。
無理に買い目を絞らなくても、荒れるレースは多少買い目を広げても当たればトリガミは避けられるため、無難に幅広く買い目を広げたほうが良いのです。
ダブル的中とトリプル的中：まとめ
今回はワイドのダブル的中とトリプル的中について解説しました。
ダブル的中とトリプル的中はワイドの多点買い購入した際に発生する可能性がある買い方で、的中したら大きなリターンに期待できます。
ワイドは全券種の中でも的中率が高い馬券なので1点買いでも収支向上は狙いやすいです。
しかしながら、配当はそこまで大きくないため、少額で多額のリターンを得るなら積極的にダブル的中とトリプル的中を狙っていきたいです。
ワイドで一攫千金をつかみたい方はぜひ当記事を参考に、競馬予想に取り組んでください！
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