競馬初心者の方にとって、聞き慣れない言葉ってありますよね?
例えば、「マイル」とは何だかご存知でしょうか。
競馬におけるマイルとは、飛行機のマイルとは関係なく、1600mの距離を指しているんです。
そして、競馬におけるマイルとは、様々な距離が用意されている競馬において、一番の激戦となる距離であるといえるでしょう。
この記事では、競馬初心者向けに、競馬におけるマイルとは何かを詳細に解説します。
さらに、マイルでのレースの特徴や、マイルにおける馬券のコツ、そしてマイルで最強の馬ランキングについても紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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競馬のマイルとは?その特徴を解説
競馬におけるマイルとは、どのようなものなのでしょうか?
この「マイル」とは、競馬をにおいて頻出といえる用語であるため、覚えておいて損はありません。
この「マイル」の特徴について、解説していきます。
マイルの距離は何メートル?
冒頭でも説明したとおりマイルとは、競馬における1600メートルの距離を指します。
このマイルという距離は、スプリントと中距離の中間に位置し、マイルのレースではスピードと持久力のバランスが求められることが多いです。
芝ダート問わず、開催されるレースが非常に多い距離でも知られています。
そもそも米国では、長さをinch(インチ)やmile(マイル)で表すことも多いです。
1マイル(mile)= 約1.6 キロメートル(km)
単位記号としては「1 ml」と表記され、1マイル以上だと「2 miles(マイルズ)」と複数表示になります。
距離を表現する際の代表的な単位で、車の時速や移動距離に使われます。
道路標識もマイル表示で、1 mile = 1760 yardsです。
このように、マイルとは、競馬だけに使われる用語ではありません。
マイルと中距離の違い
マイルと中距離の違いは何でしょうか。
単純にマイルは1600m、中距離は1800mから2200mまでとなります。
ちなみに、
- 1200m・1400mはスプリント
- 2300mから2500m
- 中長距離
- 2600m以上のレースが長距離
です。
マイルと中距離の違いは、中距離だとスタミナが要求されることです。
そして馬の血統でも、マイルまでしか走らない血統や、中距離以上じゃないと走らない血統もあり、その点でも違いがあります。
例えば、ダイワメジャー産駒は1600mだとG1馬がたくさん出ていますが、2000m以上で重賞を勝った馬はゼロです。
他にも、マイルでG1を6勝した牝馬グランアレグリアは、2000mのG1に2度挑戦したものの、一度も勝つことはできませんでした。
このように、マイルで強い馬でも中距離の壁に跳ね返されることが、どのクラスにおいても頻発します。
もちろん、中距離からマイルに転戦して敗れる馬もいますが、壁に跳ね返されるのは、圧倒的にマイルから中距離への転戦組が多いです。
マイルのレースが開催される競馬場
マイルのレースは、多くの競馬場で開催されています。
地方を除いたJRAの競馬場で、マイルのレースが開催されるのは、
- 東京(府中)競馬場
- 中山競馬場
- 阪神競馬場
- 京都競馬場
- 中京競馬場
- 新潟競馬場
の6場です。
これらの競馬場を見てみると、”中央場所”と呼ばれる競馬場が多いですね。
東京、京都、中山、阪神の主要4場に加え、G1開催のある中京、代替G1開催もあり直線の長い新潟。
これらの競馬場は、特殊な適性が要求されず、馬の力がそのまま反映されることで知られています(その中で中山はクセがありますが)。
一方、小回りの福島、小倉、函館、札幌が”中央場所”として開かれることはなく、その点でもJRAは一線を引いていることが良くわかりますね。
つまり、JRAにおけるマイル戦は、小回りの福島、小倉、北海道2場のような、特殊な適性が求められる競馬場では行われないのです。
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競馬におけるマイルG1の種類
競馬においてマイルレースは非常に多く開催されています。
そして、JRAのG1では、マイルの距離で行われるレースが最も多いのです。
東京で行われるマイルG1は
- 2月下旬のフェブラリーS
- 5月初旬のNHKマイルC
- 5月中旬のヴィクトリアマイル
- 6月初旬の安田記念の4レース
があります。
阪神で行われるマイルG1は
- 4月中旬の桜花賞
- 12月中旬の2歳G1阪神JF
- 朝日杯FSの3レース
です。
京都で行われるマイルG1は、11月中旬のマイルCSのみです。
この中で、フェブラリーSのみがダートで行われます。
さらに、安田記念とマイルCSは、古馬混合G1のため格式が高く、その両方を優勝すると「マイル王」の称号を得ることができます。
ちなみに、2024年は阪神競馬場の工事のため、阪神JF、朝日杯FSは京都で開催される予定です。
レコードタイム更新も!競馬史上最強マイラーランキング
競馬のマイルについての理解が深まったところで、ここでは競馬の最強のマイラーランキングを発表します。
1位:タイキシャトル
1位はタイキシャトルです。
通算成績は、13戦11勝でG1は5️勝。
そして、マイルの距離は無敗です。
外国産馬のタイキシャトルは、当時クラシックに出走することを禁じられており、皐月賞やダービーとは無縁の存在でした。
古馬となり、スプリント~マイルにおいて、敵なしと言える走りを披露しています。
さらに、フランスのジャック・ル・マロア賞を勝ち、海外G1初勝利を日本競馬にもたらしました。
この馬の一番のウィークポイントは、強すぎて人気がなかったことです。
あまりにも完璧に毎レース勝つため、「強すぎてつまらない」と言われていました。
そう、まるで大相撲における北の湖のような存在だったのです。
2位:モーリス
2位はモーリスです。
通算成績は18戦11勝ですが、本格化後、マイルG1を4勝、2000mのG1を2勝しています。
デビュー当初こそ期待されていましたが、3歳までは鳴かず飛ばずでした。
しかし、名門の堀厩舎に移った後、急にマイラーとしての才能が開花。
条件戦からG3をとんでもない追い込みで3連勝し、安田記念は川田騎手の手によって、先行しての勝利を収めました。
その後は、マイルの猛者が集う香港でのG1制覇。
当時のモーリスは、世界のマイル王者といえる存在でもありました。
3位:グランアレグリア
3位はディープインパクト産の牝馬マイラーであるグランアレグリアです。
マイルG1を5勝しており、安田記念、マイルCSの年間同時制覇、マイルCSの連覇など、抜群の切れ味で他を寄せ付けない活躍を見せました。
名調教師である藤沢和雄調教師の有終の美を飾った馬でもあり、もし大手牧場の使い分けで1200mに出ていなかったら、中距離レースも制覇していたのでは…?とも思わせてくれる馬でした。
4位:ウオッカ
4位は牝馬で日本ダービーを勝ったウオッカです。
G1全7勝のうち、4勝がマイルG1です。
とくに東京マイルだけならば、歴代最強と言っても過言ではないパフォーマンスを見せました。
5歳時のヴィクトリアマイルは7馬身差の圧勝。
安田記念は前が詰まるも最後の1ハロンで逆転しての勝利。
モーリスもグランアレグリアも安田記念は連覇しておらず、東京マイルならば、ウオッカのほうが強いのではないでしょうか。
ただ、東京適性がありすぎたため、マイルCSではなくJCに回ってしまい、マイラーのイメージを薄れさせました。
しかし、2009年のヴィクトリアマイルと安田記念を見る限り、ウオッカの本質はマイラーだと感じるファンも多いのではないでしょうか。
5位:ダイワメジャー
5位はダイワスカーレットの兄であるダイワメジャーです。
G1を5勝していますが、うち3勝がマイル戦です。
皐月賞を勝っているものの、その後ノド鳴り手術もあり、低迷。
再度浮上したのは、2006年の毎日王冠からでした。
そこから天皇賞秋、マイルCSと連勝します。
そして、6歳となった2007年、安田記念とマイルCSを連勝し、マイル王となりました。
マイルのイメージが強いダイワメジャーでしたが、意外にも色々な距離を走っていたため、成績は安定せず。
また、勝ち方も地味で、妹のダイワスカーレットのほうが強いとも言われていますが、マイルG1を3連勝している事実もあり、強いマイラーだったことは間違いありません。
【競馬のマイル】おすすめの血統と騎手
ここでは、おすすめの血統と騎手を解説します。
血統はダイワメジャー産駒
マイルでおすすめの血統は、ズバリ、2、3歳戦のダイワメジャー産駒です。
ダイワメジャー産駒は、わかりやすい種牡馬で、「マイル以下しか走らない早熟馬しかほぼいない」と言っても過言ではありません。
2024年も、アスコリピチェーノが桜花賞、NHKマイルCというマイルG1を連続2着。
特にNHKマイルCは、ダイワメジャー産駒だけを買っていれば当たるくらいです。
ただ、ダイワメジャー産駒は種牡馬を引退しました。
同じくマイル種牡馬だったクロフネも引退したため、マイル専用種牡馬は群雄割拠となっています。
その中で注目は、2023年デビュー種牡馬のパレスマリス。
2024年は、ジャンタルマンタルという、今後のマイル界を背負って立ちそうな馬が出てきました。
ジャンタルマンタルは強い馬ですが、皐月賞では、明らかに距離が長いという走りを披露します。
マイルでは強いけど、距離が長くて負けた馬の見本のような負け方でした。
おすすめの騎手
未勝利や1勝クラスであれば、馬の力がものを言うので、騎手はあまり関係ありません。
ただ、重賞レベルであれば、騎手の力量は大いに関係します。
その中でも、日本で一番マイルで強い騎手といえば、芝ダート問わず、川田将雅騎手でしょう。
特に、NHKマイルC、朝日杯、阪神JFでは無類の強さを発揮します。
その他のおすすめ騎手となると、結局ルメール騎手のような超トップ騎手の名前を挙げざるを得ません。
マイルのレースは、腕が立つとは言えない柴田大知騎手ですらG1を勝利するなど、長距離ほど如実に影響は出ないと言えます。
ただ、「マイルの川田騎手はルメール騎手と同等もしくはそれ以上」というのは、馬券を当てるうえでのポイントです。
競馬のマイルとは?:まとめ
競馬のマイルについて解説してきました。
競馬のマイルに関して理解すれば、他の距離との違いやレースの特徴などもわかり、さらに競馬を楽しむことができるようになります。
さらに、今回紹介したランキングで取り上げた馬のレースを見てもらえれば、マイルで強い馬がどのようなレースをするのかがわかり、今後の馬券戦略にも活用が可能です。
この記事で解説した内容が今後の競馬ライフに役立てば、幸いに思います。
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