水沢競馬場の特徴と傾向!当たらない人は上手い騎手を見つけよう【グルメ情報あり】

水沢競馬場の特徴と傾向!当たらない人は上手い騎手を見つけよう【グルメ情報あり】
山田 健太郎

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山田 健太郎 (編集長)

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監修者

水沢競馬場は岩手県奥州市にあり、盛岡市の盛岡競馬と合わせて岩手県競馬組合が運営しています。

盛岡競馬と交互に開催されていて、所属する騎手や馬はどちらの競馬場にも登場します。

近代的に改装された盛岡競馬場とは対照的に、水沢競馬場は昭和レトロな雰囲気を残していて手書きの出走馬確定板が今も健在です。

そんな水沢競馬は馬券が当たらないという人が多い印象ですが、それはなぜなのでしょうか。

また競馬の合間に楽しむグルメが評判ですが、どんなものなのか気になりますよね。

水沢競馬のコースや騎手の特徴と傾向を分析して、攻略法を解説します。

グルメ情報も満載の本記事を、ぜひ最後までお読みください。

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目次

水沢競馬場の特徴

水沢競馬場の特徴

水沢競馬は毎年11回から12回の開催、計64日間ほどの日程が組まれています。

盛岡競馬も同じような日数になっていて、水沢競馬と交互に開催するイメージです。

南関東4競馬場が年間280日ほどなので、岩手競馬はその半分以下となります。

また東北地方のため年内でも雪が降り、12月に開催を割り振られている水沢競馬は中止になることが多いです。

また岩手競馬は、2つの競馬場のコースが全く異なっています。

盛岡競馬場は左回りの起伏が激しいコースで、まるでアスレチックみたいだと表現した人がいるほどです。

一方の水沢競馬場は右回りの平坦コースなので、ファンにとっては変化がありどちらも楽しめて良いですよね。

水沢競馬場におけるコースの特徴を距離別に解説

水沢競馬場におけるコースの特徴を距離別に解説

水沢競馬場は1周が1200mの右回りダートコースで、ゴールまでの直線は235mです。

地方競馬場としては平均的な大きさで、左右は違いますが南関東の浦和競馬場に似ています。

フルゲート12頭の平坦コースですが、ゴールまでの直線が短いため前にいる馬が有利な傾向です。

現在は8つの距離でレースが行われているので、それぞれの特徴を見てみましょう。

850mは主に新馬戦で使用

850m戦は第2コーナー過ぎにスタート地点があり、新馬や下級クラスのレースで使用されています。

向正面の直線を長く走りますが、全体の距離が短いためスタートダッシュが決め手です。

出遅れた馬は追いつくことができないため、スタートの得意な馬と騎手を選ぶようにしましょう。

1300mは逃げ・先行馬が有利

スタンド前のスタート地点から1周するのが1300m戦です。

最初のコーナーまでの距離が短いことから、スタートダッシュの良い逃げ・先行馬が有利になります。

大外でも内に切れ込んで先手を奪えるので、枠の有利不利は考えなくても良さそうです。

しかし内枠の逃げ馬は、外から包まれてしまうと力を発揮できないので注意しましょう。

1400mは実力通りになりやすい

1400m戦は第4コーナーを回ったところからスタートします。

最初のコーナーまでの距離があるため、逃げ・先行馬もそれほど速くなりません。

また枠による有利不利はなく、どの枠も平均的な勝率になっています。

そのため1400m戦は実力通りの結果になりやすい距離と言え、力のある差し馬は向正面で仕掛ければ勝つ可能性が高いです。

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1600mはスタート後すぐにカーブがある

1600m戦は第4コーナーのポケットがスタート地点になっていて、スタート後はすぐにコーナー出口のカーブになります。

内枠の馬はカーブが急で、少し外に持ち出すため走りづらそうです。

また外枠はあきらかに距離のロスがあります。

そんなことから1600m戦は、3〜6枠あたりの馬が楽に先手を取れるので狙い目です。

1800mは内枠有利

第3コーナー手前からスタートして、すぐにカーブするのが1800m戦です。

そのため内枠に入った逃げ馬が、楽に前に行けて有利になります。

中央競馬で言えば、京都の3000mや中山の2500mのような感じです。

コーナーを6回通過するためペースが上がらず、差し馬は前に付けて仕掛けのタイミングを計る必要があります。

逃げ・先行馬が有利な距離と言えますね。

1900mは1周半するコース

1900m戦は向正面中央からスタートし、1周半するコースです。

逃げ馬でも差し馬でも器用な馬が好走しやすく、コーナーワークの上手な馬を狙うといいでしょう。

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2000mは枠による有利不利はない

2000m戦は1周半しますが、最初のコーナーまで距離があるため枠の有利不利はありません。

力のある馬が能力通りに走りやすいコースなので、過去の実績から1800m以上で好走したことがある馬を狙いましょう。

2500mはスタミナ重視

馬場をまるまる2周するのが2500m戦です。

豊富なスタミナと操縦性の高さが求められます。

ペースが上がりづらいので逃げ馬が有利に見えますが、あまりにスローだと2周目で差し馬が一気に前に取り付きます。

このあたりのペース判断がカギとなるので、この距離に慣れている騎手が強い印象です。

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水沢競馬の上手い騎手!リーディングTOP3

水沢競馬の上手い騎手!リーディングTOP3

地方競馬は小回りコースのため、騎手の巧拙がレース結果に大きな影響を与えると言われています。

水沢競馬でもその傾向はあり、上手い騎手を探すことが馬券を当てる近道になりそうです。

そこで、2025年のリーディングベスト3を紹介します。

リーディング1位は山本聡哉

水沢競馬リーディング第1位は、山本聡哉騎手です。

勝率22.5%、連対率39.4%と共に2位以下に大差をつけていて、水沢だけでなく盛岡競馬でもトップに君臨しています。

2005年にデビューして長く活躍していますが、技術向上には貪欲で2020年以降も船橋競馬や高知競馬で期間限定騎乗をしています。

こういった地道な努力が大事なのですね。

配当を考えると1着ではなく、2着固定の馬単や三連単を買うと妙味がありそうです。

2位の高松亮はみちのく大賞典制覇で勢いあり

リーディング2位の高松亮騎手は、NARグランプリ2020ベストフェアプレイ賞を受賞しています。

安定した騎乗に定評があり、大崩れしにくい印象です。

2024年に行われた重賞みちのく大賞典では、3番人気のヒロシクンに騎乗しました。

本命馬が逃げると予想されていましたが、返し馬の勢いから高松騎手は逃げることを選択します。

外枠発走から積極的に押して先頭に立つと、馬の性格に合わせてペースを落としすぎずに逃げ、そのまま1着でゴールしました。

今後もこの勢いが続くと考えられるので、高松騎手に注目しましょう。

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3位の村上忍は人気薄の馬が狙い目

水沢競馬を知り尽くしたベテラン、村上忍騎手が第3位です。

逃げ・先行で確実に勝ちを拾っていますが、豪腕でも知られています。

ズブい差し馬を押して上位にもってくる力があるため、人気がなくても村上騎手の騎乗馬には注意が必要です。

三連単フォーメーションで3着に絡ませると、高配当になる可能性があるので試してみてくださいね。

当たらない人必見!水沢競馬の攻略法5選

当たらない人必見!水沢競馬の攻略法5選

地方競馬の中でも平均的なコースですが、水沢競馬は当たらないという人が多い印象です。

おそらく馬のレベルがそれほど高くなく、似たような馬の争いで予想が難しいからではないかと推察します。

水沢競馬では、どのように馬券を買ったらいいのでしょうか。

水沢競馬の攻略法を5つ紹介するので、予想のヒントにしてくださいね。

先行できる馬を狙う

水沢競馬は距離・馬場状態・枠に関係なく、先行した馬が有利と言えます。

小回りコースのためペースが上がらず、前が残りやすくなっていることが要因の一つです。

しかし新聞等に掲載されている、逃げ・差しなどの脚質はあまり考えないようにしましょう。

平坦なコースのため、差し馬でも調子が良ければ先行できるからです。

馬の好不調の見極めが大事ですね。

盛岡で活躍できない逃げ馬は穴になる

盛岡競馬場は、坂を降りたり登ったりが激しいコースです。

そのためあまり力のない逃げ馬は途中でバテてしまい、良い結果を残すことができません。

しかしその馬が水沢に来ると様相は一変します。

平坦なコースは逃げてもバテにくく、そのまま先頭でゴールしてしまうこともあるのです。

そしてそんな馬は大抵人気が無いので穴になりますね。

盛岡は苦手でも水沢で活躍できそうな逃げ馬を選んで、高配当を狙ってみましょう。

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1番人気から3番・4番人気が狙い目

水沢競馬の1番人気馬の勝率は47.4%、連対率は63.5%と地方競馬の中でも高い数字です。

この数字からも、1番人気馬は信用して良いと言えますね。

そしてここで注目したのは、3番人気馬と4番人気馬の連対率です。

人気順勝率連対率
1番人気47.4%63.5%
2番人気19.2%42.7%
3番人気10.5%25.5%
4番人気9.2%24.1%

4番人気で24.1%もあるのですから、1番人気から3・4番人気へ馬単などで流すことをおすすめします。

的中率も配当もそこそこ高く、バランスの良い買い目ですね。

三連単で勝負する

他の地方競馬に比べて売上が低い水沢競馬では、単勝・複勝馬券の購入はおすすめしません。

売上が少ないためにオッズが安定せず、配当が300円になると思ったのに結果は180円だったということがよくあります。

そこで水沢競馬の馬券は、三連単で勝負しましょう。

フルゲートは12頭ですが、ほとんどのレースが10頭以下で行われます。

そのため他場に比べて的中率が高く、配当もまずまずなのでおすすめですよ。

パドックを重視する

先行できそうな馬を探すことが大事としましたが、それを選ぶ最終ポイントがパドックです。

水沢競馬の馬たちは、どれも似たようなもっさりした感じを受けます。

また新聞を見ても掴みどころがなく予想するのが難しいので、パドックを重視してみましょう。

パドックの見方は難しいと言われますが、馬を1頭ずつみていくと気持ちが入って前向きな馬というのが必ずいます。

その馬を人気に関係なく馬券に絡めてみると、思わぬ穴馬券をゲットできるかもしれませんよ。

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水沢競馬のおすすめグルメはホルモン

水沢競馬のおすすめグルメはホルモン

水沢競馬は競馬だけでなくグルメも人気で、これを食べるためだけに訪れる人もいるようです。

それが場内にある水沢食堂のホルモンで、全ての競馬場で一番美味しいホルモンだという人もいます。

さっぱりとしていながらよく味がしみ込んだもつ煮で、ごはんにもビールにもよく合います。

食堂では定食にしてがっつり食べる人もいますが、ビールで楽しむ人が多い印象です。

昭和レトロな店内では、生ビールより瓶ビールが似合いますね。

水沢食堂のホルモンでお腹を満たし、しっかり予想して馬券を当てましょう。

水沢競馬の特徴:まとめ

水沢競馬の特徴:まとめ

水沢競馬の特徴を紹介しました。

水沢競馬には現在、岩手競馬全体で20人以上の騎手が所属していますが、上位と下位の成績に差があるように感じます。

冬場が休みで開催日数が少ないため、自分で他場へ積極的に参戦していかないと上達しないのではないでしょうか。

それを積極的にやっている騎手が、やはり上位の常連になっているようです。

ご紹介した攻略法を参考にして馬券を当て、競馬場一とも言われる美味しいホルモンを楽しみましょう。

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この記事を書いた人

競馬は奥深いギャンブルであり、楽しみ方は人それぞれです。私は、競馬ファン一人ひとりの楽しみ方に寄り添い、競馬の魅力を伝える記事を執筆していきたいと思っています。

<略歴>
・地方競馬新聞記者として10年間勤務
・競馬情報サイトの編集長として5年間勤務
・フリーランスライターとして独立し、競馬関連の執筆活動を開始
・現在は、競馬情報サイトや雑誌への寄稿、競馬関連書籍の執筆などを行っている

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