浦和競馬のコース特徴!荒れる法則や予想が当たらない原因とは【上手い騎手情報あり】

浦和競馬のコース特徴!荒れる法則や予想が当たらない原因とは【上手い騎手情報あり】
山田 健太郎 この記事の監修者 山田 健太郎
   

競馬歴30年。地方競馬新聞記者として10年間勤務。競馬情報サイトの編集長として5年間勤務。その後、フリーランスライターとして独立し、競馬関連の執筆活動を開始。

現在は、競馬情報サイトや雑誌への寄稿、競馬関連書籍の執筆などを行っている。

埼玉県にある浦和競馬場は南関競馬場に指定されており、他の地方競馬場と比較しても大きなレースが頻繁に開催されています。

しかしながら、南関競馬場の中でも最も小回りである意味地方競馬らしいコースとなっているため、適性がかみ合わない馬は凡走することもしばしば起きるのです。

当記事では浦和競馬場で施行されている5つのコース特徴を紹介したうえで、浦和競馬が荒れたり当たらない理由についてまとめました。

浦和競馬に興味のある方は参考にしてください。

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目次

浦和競馬は荒れやすい?荒れる3つの要因を解説

浦和競馬は荒れやすい?荒れる3つの要因を解説

浦和競馬場は他の地方競馬場と比較すると荒れやすいといわれています。

どうして荒れやすいのでしょうか。

この記事では、最初に浦和競馬が荒れやすいといわれる3つの要因について解説します。

枠の影響が大きい

浦和競馬場はほかの競馬場と比較すると枠順の影響が大きいです。

浦和競馬の全長は1,200m、最後の直線は約220mありますが、南関競馬である大井競馬の外回りコースが1,600m、内回りコースも1,400mあります。

同じく南関競馬の船橋競馬場のコースは外回りが1,400m、内回り1,250m、川崎競馬は全長が1,200mで浦和と同じですが直線は400mもありました。

全長、直線ともに南関4馬場の中でもっとも小回りコースとなっているのです。

また、高知や佐賀競馬と違って内ラチ沿いの砂が意図的に深くなっているわけでもないため、インコースを確保したほうがロスなく立ち回ることができます。

枠の並びを見ても、内枠であるほどスムーズにインで競馬できるため、浦和は内枠有利の舞台なのです。

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南関唯一の日中開催

南関競馬は浦和だけではなく、大井と船橋、川崎競馬の総称です。

その中で、日中に開催される競馬場は浦和のみとなっています。

それ以外の3会場はすべてナイター設備が導入されており、レースは夜に行われることが多いです。

実は、開催時間帯が異なるのも浦和が荒れる要因といわれています。

南関4会場は主に月曜日から金曜日の5日間、毎週異なる舞台で行われるのが通例ですが、浦和以外の3会場は夜に行われるため、その気になれば仕事終わりに競馬予想することが可能です。

しかしながら、ほとんどの人は平日の日中は仕事に従事しているはずなので浦和はほかの3会場と比較すると売上が少なく、予想データも豊富ではありません。

その結果、データを覆す結果となることが多いのです。

また、浦和以外の3会場で凡走し続ける馬が浦和であっさり台頭するケースも珍しくありません。

これは、シンプルにナイター開催を苦手としている馬が日中のレースで実力を出し切れたのです。

日中にレースが設けられている中央から移籍した馬に目立つケースです。

中央時代にそこそこ結果を残していた馬が浦和以外の南関3会場で凡走したうえで浦和のレースに出走する際は激走するかもしれませんよ。

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小回りで直線が短く、体格の大きな馬は厳しい

浦和は全長が1,200m、最後の直線も220mしかないので、他の競馬場と比較すると小回りコースに区分されます。

小さいコースなので立ち回りの器用さが重要といわれます。

一般的にダートコースはパワーが求められやすく、1歩の歩様が大きな大型馬が有利です。

ところが、浦和は小回りコースなので立ち回りの器用な馬が有利です。

大型な馬は1歩の歩様が大きい反面、コーナーの立ち回りを苦にする馬が多いことから、大きな競馬場で活躍していた馬が浦和で凡走するケースも珍しくありません。

もしも結果を残した有力馬が大柄な馬だった場合は、例え人気でも凡走のリスクがあるので、予想の際は慎重になることをおすすめします。

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浦和競馬におけるコースの特徴

浦和競馬におけるコースの特徴

浦和競馬場は7つのコースがありますが、そのうちダート1,900mは2020年を最後に、ダート1,600mも2022年の桜花賞を最後、使用されてません。

そのため、ここからは現在も使用されている5つのコースについて解説していきます。

800m

浦和競馬のダート800mは2コーナーの出口付近がスタート地点で浦和のコースを3/4周回ります。

向こう正面手前からスタートしますが、浦和はもともと全長が短いコースで最初の3コーナーまでの距離は300mに満たないです。

コースも800mと短いことから前に立った逃げ馬や先行馬はほとんど止まりません。

特に逃げ馬は複勝率が9割を超えていることから脚色だけで予想するのも良い買い方なのです。

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1,300m

浦和競馬のダート1,300mはスタンド前のゴール板100m手前から発走します。

競馬において1,300mは短距離レースに区分されますが、浦和競馬は全長1,200mと短いため、コースを1周強回るコースとなっています。

使用頻度の少ないレースですが、スタートから最初の1コーナーまでの距離が短いのが特徴です。

スタートダッシュが得意な馬であれば内枠有利ですが、それ以外の馬の場合は中枠や外枠から各馬が前を行こうと殺到し、蓋される可能性があるので必ずしも内有利というわけではありません。

ちなみに4コーナーを先頭で通過した馬の勝率は約72%もあるので、最後の位置取りがもっとも重要なコースです。

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1,400m

Jpn1競走に昇格したさきたま杯や、秋に行われるオーバルスプリントの舞台にも指定されている浦和のダート1,400mは4コーナーの出口付近から発走しています。

ダート1,300mのスタート位置を100m後方に下げた場所から発走しますが、1,300mと異なりいくつもの交流重賞に指定されていることから浦和の主流コースといえるでしょう。

1,300mと比較すると最初の1コーナーまでの距離が長いため枠の影響は大きくなく、序盤にスピードを出しやすいことからハイペースになりやすいです。

しかしながら、小回りの短距離コースということで、逃げや先行馬の好走率が高くなっています。

1,500m

浦和桜花賞の舞台にも指定されている1,500mは4コーナー奥に設けられた専用ポケットから発走します。

スタート地点と本線にかけて、若干コーナーを曲がる形態となっていることから内の馬は中に、外の馬は内に入りやすく、混戦模様になりやすいです。

もまれやすいコース形態なので、小頭数しかレースを行っていない馬にとっては苦しいコースとなる反面、多頭数に慣れている馬は思う存分力を発揮しやすくなっています。

2,000m

2024年に施行されているレースの中で最長距離となる浦和ダート2,000mは2019年の回収以降、使用頻度が飛躍的に増加しました。

スタート地点は2コーナーの出口付近でダート800mと同じ場所から発走します。

コースを1周半回るため、他のコースと異なり逃げ馬が必ずしも好走するとは限りません。

むしろ、逃げ馬の番手で競馬する先行馬がもっとも好走事例が目立っていることから、2,000mにおいては逃げよりも先行馬に注目したいです。

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浦和競馬の上手い騎手ランキングTOP5

浦和競馬の上手い騎手ランキングTOP5

2024年時点で浦和競馬に所属している騎手は19名います。

しかし、浦和は南関競馬の枠組みに入るため、大井や船橋、川崎所属の騎手も頻繁にレースしていました。

南関以外の競馬場とは違い、他の競馬場所属騎手が結果を残している傾向も強いのです。

ここからは、2023年度に浦和競馬で最多勝利を手にした騎手をランキング形式でまとめました。

浦和競馬を得意とする騎手が気になる方はぜひ参考にしてください。

1位:森泰斗

船橋競馬所属の森泰斗騎手は地方競馬の顔ともいえる騎手で、浦和のみならず、大井や川崎といった競馬場でも結果を残しています。

2016年には前人未到の勝利数309勝を達成し、現在も第一線で活躍しているのです。

2023年の浦和競馬における成績は【80-56-46-96】

  • 勝率28.8%
  • 連対率48.9%
  • 複勝率は65.5%

と極めて安定しています。

特に連対率は48.9%なので、馬連の軸には最適といえるでしょう。

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2位:笹川翼

大井所属の笹川翼騎手は1994年生まれの30歳の比較的若い騎手ですが、デビュー当時から結果を残しており、2024年7月に通算勝利2,000勝を達成しています。

TCK所属騎手(大井所属)の中で最速の記録を打ち出しており、日々腕を磨いているのです。

2023年の成績は【47- 30-26-96】

  • 勝率23.6%
  • 連対率38.7%
  • 複勝率51.8%

です。

森泰斗騎手と比較するとやや見劣りするものの、それでも十分すぎるほどの成績を残していました。

特に複勝率は50%を超えており、2回に1回馬券に絡んでいるので馬券予想でも頼りになる騎手なのです。

3位:橋本直哉

浦和に所属している橋本直哉騎手は浦和の生え抜きで追込競馬を得意としています。

森騎手や笹川騎手と比較するといまいちパッとしませんが、それでも浦和所属騎手の中では抜けた成績を残しており、2023年は【37-22-29-223】の成績を残していました。

なお、橋本騎手は追込競馬を得意としているので追込馬に騎乗した際は印を検討しても良いかもしれません。

4位:和田譲治

大井競馬所属の和田譲治騎手も裏で結果を残している騎手で、2023年の通算成績は【30-33-43-141】です。

勝率12.1%、連対率25.5%は森騎手や笹川騎手と比較すると高い数値ではありませんが、複勝率は42.9%で相手候補に馬券に絡む傾向が見られました。

また、リーディング3位の橋本騎手と比較しても単勝率と連対率は勝っている点にも注目です。

リーディング自体は4位でしたが実質的にはトップ3位内にランクインしていてもおかしくないほどの結果を残していました。

5位:秋元耕成

1980年生まれの秋元耕成騎手はかつて島根県浜田市にあった益田競馬場出身でしたが、廃止に伴い上山競馬場に移籍、そこも廃止されて現在は浦和に所属しています。

浦和の中堅騎手として活躍しており、2023年は【30-21-21-316】の成績を残していました。

ただ、勝率は7.7%、連対率13.1%、複勝率18.6%なので、上位4名と比較すると見劣りします。

浦和のリーディング上位を見てみると、浦和に所属していない騎手のほうが好走傾向にあるのがランキングから見て取れました。

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浦和競馬で予想が当たらない人は5つの法則を知ろう

浦和競馬で予想が当たらない人は5つの法則を知ろう

浦和競馬は他の南関競馬と比較しても荒れやすいです。

そのため、何も考えずに馬券を購入しても長期的にはマイナス収支になりやすいです。

そこで、ここからは浦和競馬ならではの5つの法則についてまとめました。

浦和を当てたいという方は是非ご確認ください。

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ハイペースの前残りが顕著

大前提として、浦和競馬はハイペースになりやすいです。

理由は大きく分けて2つあり、ひとつめが全長が短く小回りだからです。

いかにしてインコースの良い位置を確保できるかが大きなポイントとなり、ほとんどの騎手は積極的に前を狙います。

しかし、前に行きたい馬が多数いると、それだけ序盤はペースアップすることから相対的にハイペースの流れになりやすいです。

また、ハイペースになると終盤にスタミナが尽きるイメージがありますが、浦和は小回り、しかもカーブもそこそこ急なのでコーナーワークを立ち回る際はどうしても減速しないと外に振り回されてロスしてしまいます。

コーナーで減速することが各馬にとって息を入れてスタミナを温存しやすくなるため、結果的にハイペースながらも前残りが顕著になりやすいのです。

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内枠優勢

2024年時点で浦和で開催されているコースは5つありますが、そのほとんどが内枠有利です。

浦和競馬は他の南関競馬と比較すると全長が短い小回りコースです。

また、西日本の高知や佐賀競馬と異なり、内ラチ沿いの砂厚が深いわけでもありません。

そのため、必然的にロスなく立ち回れる内枠が有利といわれています。

全コース共通し内有利となっているので、枠の並びも確認してから予想するのが得策なのです。

全コース共通で逃げ・先行馬有利

浦和競馬場は全コースを共通して逃げや先行馬が有利です。

どうして逃げや先行馬が有利かというと、対抗となる差しや追込馬の成績が著しく低いからです。

浦和競馬は全長が短いコースで、最後の直線も約220mと短く、コーナーも急な造りとなってます。

そのため、差しや追込馬にとって直線一気だけで勝ち負けするのは至難の業です。

浦和で競馬する差しや追込馬は必然的にまくりが求められますが、浦和はコーナーが割と急なので内で競馬する馬をかわす際は、馬場の外目、余分な距離を走りながら仕掛けなければなりません。

物理的に好走するにはロスが生じることから、相対的に逃げ馬や先行馬の活躍が目立っているのです。

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他競馬場所属騎手が好走しやすい

浦和競馬で活躍している騎手を見てみると、2023年の最多勝利数を獲得していた森泰斗騎手は船橋の騎手で、2位の笹川騎手は大井所属騎手でした。

好走率を見ても、浦和所属騎手よりもその他南関競馬の騎手のほうが高い水準となっています。

南関競馬はその他地方と異なり、実績のある騎手が多く、他競馬場で活躍している騎手が浦和に騎乗するケースも珍しくありません。

しかも、アウェイの競馬場でも結果を残していることから、浦和で騎手予想する際は他の南関競馬で結果を残している騎手を評価しても良いでしょう。

ナイター慣れしている馬は馬券外に沈みやすい

浦和競馬場は南関4第馬場で唯一日中にレースが行われています。

唯一の日中開催ということで、その他南関競馬で結果を残していた馬があっさり崩れるケースも珍しくありません。

他の南関の舞台で活躍している馬が浦和で凡走する理由のひとつに、ナイター開催が挙げられます。

ナイター開催は夜に行われるのでそこで結果を残している馬は少なからず夜の舞台になれています。

しかし、ナイターに慣れている反面、日中に本領を発揮できなくなる馬も多く、そういった馬は日中しかレースが行われない浦和で苦戦傾向にあるのです。

もっとも、逆説的にとらえると、日中は走るもののナイターで凡走する馬も存在しています。

もしも、過去の戦績からナイター競馬で結果を残せずに人気を落としている馬が浦和のレースに参戦するようでしたら、人気を落としているはずなので積極的に狙ってみるのも面白いでしょう。

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浦和競馬の特徴:まとめ

浦和競馬の特徴:まとめ

浦和競馬は南関4第馬場の中でももっとも全長、直線距離が短いです。

ある意味では地方競馬らしい競馬場といえますが、その他南関競馬で結果を残している馬でも浦和で凡走するケースは珍しくありません。

逆にいうと、実力のある馬が凡走するレースを見つけることができれば、ローリスクハイリターンな馬券購入も可能となります。

今回は浦和の特徴や好走騎手、勝つための法則をまとめました。

浦和で一発当てたい!という方はぜひ参考にしてください。

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この記事を書いた人

競馬は奥深いギャンブルであり、楽しみ方は人それぞれです。私は、競馬ファン一人ひとりの楽しみ方に寄り添い、競馬の魅力を伝える記事を執筆していきたいと思っています。

<略歴>
・地方競馬新聞記者として10年間勤務
・競馬情報サイトの編集長として5年間勤務
・フリーランスライターとして独立し、競馬関連の執筆活動を開始
・現在は、競馬情報サイトや雑誌への寄稿、競馬関連書籍の執筆などを行っている

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