阪神競馬場の特徴と傾向を芝・ダートで解説!直線距離や坂・強い馬を知って攻略しよう

阪神競馬場の特徴と傾向を芝・ダートで解説!直線距離や坂・強い馬を知って攻略しよう
山田 健太郎 この記事の監修者 山田 健太郎
   

競馬歴30年。地方競馬新聞記者として10年間勤務。競馬情報サイトの編集長として5年間勤務。その後、フリーランスライターとして独立し、競馬関連の執筆活動を開始。

現在は、競馬情報サイトや雑誌への寄稿、競馬関連書籍の執筆などを行っている。

阪神競馬場は、兵庫県宝塚市にある中央競馬の競馬場です。

東京や中山、京都と並んで4大競馬場の一つとされ、春の桜花賞やグランプリレース・宝塚記念などのGⅠレースが行われています。

そんな阪神競馬場は2006年にコースの改修工事が行われ、独特な外回りコースが完成しました。

特徴の異なる外回りと内回りの芝コースは、それぞれの特色を理解していないと馬券が当たらないと言われています。

また直線距離や坂にも特徴があるため、コース全体を把握することが大事ですね。

本記事では、阪神競馬場の特徴と傾向を徹底調査しました。

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目次

直線距離が長い!阪神競馬場の特徴5選

直線距離が長い!阪神競馬場の特徴5選

2006年の改修によって、阪神競馬場はそれまでのおむすび型のコースから変更になりました。

どのように変化したのか、阪神競馬場の特徴を見ていきます。

1周距離は右回りで日本一

変貌を遂げた阪神競馬場の最も大きな特徴は、右にせり出した外回りコースではないでしょうか。

一見すると自転車のチェーンのように右側が大きく、左側が小さなカーブを描いています。

1周距離を各競馬場と比較してみましょう。

競馬場1周距離
新潟(外回り)2223.0m
阪神(外回り)2089.0m
東京2083.1m
京都(外回り)1894,0m
中山(外回り)1840.0m

表のように全体の第1位は新潟競馬場ですが左回りのため、右回りでは阪神競馬場が1位となります。

広大な東京競馬場よりも長いなんて、少し驚きますよね。

第1・第2コーナーはスパイラルカーブを採用

大きく膨らんでいる第3・第4コーナーと比べると、第1・第2コーナーはカーブが急で窮屈に感じます。

そこで阪神競馬場の第1・第2コーナーはスパイラルカーブが採用され、スピードを保ちながらカーブに入れるようになりました。

向正面の直線距離が長い

内回りと分かれたあとの外回りコースは、第3コーナーがはるか先に感じます。

第2コーナーから第3コーナーまでは約600m近くもあり、強い馬が力を出しやすいコースです。

ほとんどの馬が体力を温存したいため、向正面での隊列の変化は少なくなっています。

ゴール前に急坂がある

阪神競馬場における、外回りコースの高低差は2.4mです。

向正面で少し上がり、ゴールまで600m地点から200m地点にかけて高低差2mほどを下ります。

そしてそこからは高低差1.8m・勾配1.5%の急な上り坂が待ち構えているのです。

長い向正面とゆるやかな第3・第4コーナーを気分よく回った各馬は、最後にこの急坂で苦しめられます。

逃げ・先行馬はぱたっと止まってしまうことがあり、リードを保っていても最後まで安心できず、見ている側もハラハラするコースになっています。

開催後半は馬場が荒れやすい

1周距離が長い阪神競馬場ですが、幅員はそれほど広くはありません。

距離が長い割に東京競馬場より窮屈に感じるのは、この幅員が影響しているようです。

コース替えが他場よりも頻繁に行われないため、開催後半は馬場が荒れやすくなります。

特に宝塚記念の行われる6月は梅雨と重なるため、馬場の荒れ方も大きいです。

そうなると内を進む逃げ・先行馬は走りづらく、代わりに外を回る差し馬が活躍しやすい馬場となります。

後半戦の外差しには注意が必要ですね。

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阪神競馬場の芝の種類と特徴

阪神競馬場の芝の種類と特徴

阪神競馬場の芝は秋は野芝、それ以外は野芝の上に洋芝を重ねたオーバーシードで行われます。

野芝は表面が堅く、脚を取られることがないためスピードが出やすいのが特徴です。

一方洋芝はクッション性が高いため、野芝よりも走りにくくタイムが遅くなります。

オーバーシードは両方の良い面を合わせた感じで、スピード競馬を楽しむことができるうえ、馬の脚にも優しい馬場です。

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阪神競馬場のAコースとBコースの違い&それぞれの特徴

阪神競馬場のAコースとBコースの違い&それぞれの特徴

阪神競馬場は他場と同じようにコース替えが行われます。

しかし幅員がそれほど広くないということもあり、CコースやDコースの設定はなく、AコースとBコースの2つだけです。

阪神競馬場の外回りコースにおける、AコースとBコースそれぞれの距離の違いは、以下の通りです。

Aコース
1周…2089.0m
直線…473.6m
幅員…24〜29m
高低差…1.9m
Bコース
1周…2113.2m
直線…476.3m
幅員…20〜25m
高低差…1.9m

それぞれの違いと特徴を見ていきましょう。

Aコースの特徴は前が止まらない

阪神競馬場のAコースは、本来設置された柵に沿ってレースが行われるもので、開幕週から中盤まで使用されます。

芝がきれいに生え揃っているため走りやすく、内ラチ沿いを走る逃げ・先行馬が有利です。

特に開幕週ではその傾向が顕著で、「前が止まらない」という状態が多く見られます。

Bコースの特徴は外差しが決まりやすい

阪神競馬場のBコースは、Aコースから4mほど外に仮柵を設置したものです。

開催の中盤から後半にかけて使用され、前半戦で荒れた内側の芝を通らなくて済むので走りやすさが持続します。

しかし他場にCコース・Dコースがあるのに対し、阪神競馬場はBコースまでです。

そのため開催後半はどうしても内側の芝の荒れ具合が目立ち、外を回る差し馬が有利になります。

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阪神競馬場における芝外回りコースの特徴

阪神競馬場における芝外回りコースの特徴

阪神競馬場の芝外回りコースはゴールまでの直線が473.6m(Aコース)あり、実力馬が能力を発揮しやすいコースと言われています。

芝外回りコースの距離別の特徴を見ていきましょう。

芝外回り1400mは内枠有利

向正面の後半からスタートするのが芝外回り1400m戦です。

第3コーナーのカーブまでの距離が短いことから、内枠の先行馬が有利となります。

1400m戦は内回りの設定もあるため、間違いないように注意しましょう。

芝外回り1600mはどの脚質でも良い

芝外回り1600m戦は、向正面の中程からのスタートです。

1600mのワンターンでこのスタート位置ということからも、外回りがいかに長いコースであるかがわかりますね。

最初のコーナーまでの距離があり、カーブもゆるやかなことからどの脚質でも勝てる可能性があります。

芝外回り1800mは差し・追い込み馬が活躍

芝外回り1800m戦は、第2コーナー出口からの発走です。

はじめに長い直線を走るため、枠による有利不利はありません。

逃げ・先行馬は息をつくのが難しく、差し・追い込み馬が活躍しやすいコースと言えます。

芝外回り2400mは2度の坂越えでパワー重視

スタンド前から発走し、1周するのが芝外回り2400m戦です。

スタート直後と最後の2回にわたり坂越えがあるので、スタミナと共にパワーが必要となります。

芝外回り2600mはスタミナのある馬が有利

芝外回り2600m戦は、第4コーナー出口からスタートします。

スタンド前や向正面の長い直線を走るため、枠による有利不利はありません。

逃げ・先行馬は自分のペースに持ち込めば好走も可能ですが、やはり差し・追い込み馬が走りやすい印象です。

スタミナ豊富な馬を狙いましょう。

芝外回り3200mの2周目は内回りになる

芝外回り3200m戦は、2周目が内回りになる特殊なコースです。

そのため仕掛けどころが勝負の分かれ目で、騎手の腕がより重要なコースと言えます。

スタミナと共に、内回りも器用に回れる馬がおすすめです。

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阪神競馬場における芝内回りコースの特徴

阪神競馬場における芝内回りコースの特徴

阪神競馬場の芝内回りコースは、

  • 1周距離1689m(Aコース)
  • 直線距離356.5m
  • 高低差1.9m

と標準的なものと言えます。

紛れが少ないコースと言われていますが、距離別の特徴を見て確認してみましょう。

芝内回り1200mはハイペースになりやすい

芝内回り1200m戦は、向正面からスタートし下り坂が続くためハイペースになりやすいのが特徴です。

スピードに乗って前が止まらないことが多く、逃げ・先行馬が有利と言えます。

芝内回り1400mはスピード重視

第2コーナー出口から発走するのが芝内回り1400m戦です。

1200m戦と同じく下り坂を利用してスピードが出ますが、最後に急坂があるためパワーも必要です。

そのためスピード重視の1200m戦で好成績の馬よりも、1600m戦に強い馬が活躍する傾向にあります。

芝内回り2000mはスローの上がり勝負になりやすい

スタンド前からスタートし、1周するのが芝内回り2000m戦です。

スタート直後に急坂を迎えるため、前半からペースは上がりません。

第4コーナー前から一気に加速し上がり勝負になることが多いので、瞬発力を持った馬がおすすめです。

芝内回り2200mは宝塚記念で使用

第4コーナーからスタートし1周するのが芝内回り2200m戦で、このコースはGⅠの宝塚記念で使用されています。

最初に長い直線を走るため、外枠でも良いポジションを取ることができます。

開催前半は逃げ・先行馬、後半は外差しが決まるので差し・追い込み馬が有利です。

芝内回り3000mはスローペース

芝内回り3000m戦は向正面からスタートし、馬場を1周半します。

相手を見ながら走るためにスローペースで、2周目の向正面からペースが上がります。

後半まで力を温存できる、スタミナ豊富な馬が狙い目です。

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阪神競馬場におけるダートコースの特徴

阪神競馬場におけるダートコースの特徴

阪神競馬場のダートコースは、

  • 1周1517.6m
  • 直線距離352.7m
  • 高低差1.6m

の標準サイズで、芝コース同様にゴール前に急坂があります。

5つの距離が設定されていますが、その特徴を見ていきましょう。

ダート1200mは逃げ馬有利

ダート1200m戦は、第2コーナーの出口から発走します。

スタート後は下り坂になるため、スピードが出やすいコースです。

スピードに乗ってそのまま進む場合が多く、逃げ馬が有利なコースと言えるでしょう。

ダート1400mはどの脚質もチャンスがある

第2コーナーのポケットからスタートするのが、ダート1400m戦です。

スタート後の下り坂で逃げ馬が飛び出しますが、最初のコーナーまでが長いため差し馬も走りやすくなっています。

ゴール前の坂も平気で上りきる、パワーのある馬がおすすめです。

ダート1800mは2度の坂越えでパワーが必要

ダート1800m戦は、スタンド前からスタートし1周するコースです。

枠による有利不利はありませんが、2度の坂越えがあるためパワーが必要となります。

距離の割にはスタミナも必要なので、2000m戦以上で活躍している馬に注目してみましょう。

ダート2000mは平均ペースで流れに乗れる馬が好走

第4コーナーの芝コースからスタートするのが、ダート2000m戦です。

スタート後は最初の直線が長いため無理に競わず、平均ペースになる傾向があります。

うまく流れに乗って走れる馬が好走しています。

ダート2600mはパワーとスタミナが必要

ダート2600m戦は向正面スタートで1周半するコースです。

パワーとスタミナが必要なことは間違いありませんが、加えて2600mでも折り合える操縦性の高い馬が狙い目となります。

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阪神競馬場に強い馬

阪神競馬場に強い馬

阪神競馬場で特に強い馬として、ゴールドシップを思い浮かべるファンは多いのではないでしょうか。

有馬記念も勝ったことがある芦毛の名馬で、通算成績は28戦13勝でした。

そしてゴールドシップが阪神巧者と言われる理由は、阪神競馬場で8戦6勝と無類の強さを発揮したことにあります。

その強さの秘密を探るために、阪神競馬場で1着となった6レースの内容を調べてみました。

日付レース名コーナー
通過順位
2012.9.23神戸新聞杯GⅡ(2400m)12-11-8-6
2013.3.17阪神大賞典GⅡ(3000m)7-7-4-3
2013.6.23宝塚記念GⅠ(2200m)4-4-3-4
2014.3.23阪神大賞典GⅡ(3000m)2-2-2-2
2014.6.29宝塚記念GⅠ(2200m)4-3-4-4
2015.3.22阪神大賞典GⅡ(3000m)6-5-3-2

ゴールドシップは一瞬の切れ味というよりは、スタミナに物を言わせて押し切ることを得意とした馬です。

6戦とも距離が2200m以上であることからもそれがわかりますし、3000mの阪神大賞典を3連覇したのはすごいですね。

またコーナー通過順位を見ると、後方からだったり先行したりと自在性があります。

共通しているのは、第4コーナーでしっかりと前を射程圏内に入れていることです。

このように阪神競馬場ではゴール前の急坂を苦にしないスタミナとパワーがあり、先行も差しもできる自在性の高い馬が強いということになります。

長い距離で活躍してきた馬、第4コーナーを5番手以内で回れる馬に注目してみましょう。

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阪神競馬場に強い騎手(ジョッキー)

阪神競馬場に強い騎手(ジョッキー)

阪神競馬場では、関西所属の騎手が概ね好成績を挙げています。

2023年のリーディングは岩田望来騎手、勝率では川田将雅騎手がトップでした。









3


岩田4932415.126.538.0
川田4914533.848.362.1

このように勝利数こそ同じであるものの、川田騎手は圧倒的な成績です。

川田騎手は2024年も好調で、11月3日現在の連対率は61.1%にもなります。

こうなると馬券の対象からはずすことは考えられませんが、3連単の2着固定にしてみると馬券的な妙味もありそうですね。

阪神競馬場は関西所属騎手、そして川田騎手を中心にと覚えておきましょう。

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阪神競馬場の特徴まとめ

阪神競馬場の特徴まとめ

阪神競馬場の特徴について解説しました。

2006年の改修により芝・ダートを問わず、強い馬が実力を発揮しやすいコースと言っていいかと思います。

予想する際は、開催後半は馬場が荒れるので外差しが決まりやすいこと、またゴール前の急坂により走る距離以上にスタミナが必要なことを考慮しましょう。

同じ関西の京都競馬場で活躍している馬が、阪神競馬場で活躍できるとは限らないので注意が必要ですね。

平坦と坂のあるコースでは、予想方法も大きく変わってきます。

阪神競馬場の特徴を十分に把握して、的中率回収率がアップするよう頑張っていきましょう。

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この記事を書いた人

競馬は奥深いギャンブルであり、楽しみ方は人それぞれです。私は、競馬ファン一人ひとりの楽しみ方に寄り添い、競馬の魅力を伝える記事を執筆していきたいと思っています。

<略歴>
・地方競馬新聞記者として10年間勤務
・競馬情報サイトの編集長として5年間勤務
・フリーランスライターとして独立し、競馬関連の執筆活動を開始
・現在は、競馬情報サイトや雑誌への寄稿、競馬関連書籍の執筆などを行っている

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